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新刊
単行本台湾は中国の領土になったことは一度もない
海竜社 

[ ⇒ Amazon.co.jp ]
価格:¥1,890
ポイント:18pt
出版日:2008-07
セールスランク:121470
単行本

通常24時間以内に発送
著者:黄 文雄
出版:海竜社
(ASIN:4759310290, ISBN:4759310290, EAN/JAN:9784759310290)
カスタマーレビュー:評価平均:2.5(全レビュー数:2)
 評価:2タイトルと内容と矛盾する (2008-08-12)
黄文雄の一連の著書は、一部の日本人の間にかなり人気があります。自分の論点を合理化や正当化をするため、膨大な歴史文献を取り上げていちいち根拠を示す書き方は、日本人の読者にとってそれなりの説得力があるかなと思います。

この本は台湾に関する黄さんの最新作です。台湾人である私は図書館の新着コーナーを見て早速借りて読みました。

タイトルは「台湾は中国の領土になったことは一度もない」。それでは第一章を読み始めたら、どうもタイトルと矛盾する箇所があったようです。

黄さんは、意図的に中国の歴代の王朝と「中華人民共和国」を区別して議論を進めるように見えます。

だから「清」は中国ではなく、「清王国」です。故に台湾は「清王国」の版図に入りましたが、「中国」(中華人民共和国)の領土ではないと主張します(参照27頁)。

しかしこのような極めて狭隘な、制限的な「中国=中華人民共和国」(もしくは中国=地域、184頁参照)の理解は、賛成する人は恐らくほどんといないだろうし、説得力がないではないかと思います。もっと重要なのは、黄さんが主張するこの極めて狭隘な中国への理解は、理解し、賛同してあげる台湾人たちは、果たしてどのぐらいいるのでしょうか。おそらくごく僅かな人数しかないと思います。

少なくとも私はこのような考え方に対し違和感を持ってます。もし黄さんの主張は多数説になれば、日本国内で発行されてる中国史の本は全部書き換えなくてはならないし、有名なケンブリッジ大学版の中国史も間違いになるでしょう。


故に、もし大多数の人の中国の理解(清国も中国五千年歴史の一部)で見たら、台湾は少なくとも一度、中国の領土になったことがあります。これは、まさしくタイトルと反することになります。

第一章「台湾は誰のものか」というタイトルですが、全体の議論は史書と生物学と中華民族のアイデンティティに終始論駁することで終わりました。台湾は誰のものかの問いに対し、結局答えないままに終わってしまいました。37頁で「台湾の前途を決定できるのでは台湾国民のみである」と中華民国政府の行政院大陸委員会の声明から引用したが、そもそも台湾国は世界で存在しない前提で、台湾の前途(精確にいうと、所属)は誰がどういうふうに決めるのか、依然としてわからないままです。

ただこういう自説はそれなりの筋があり、台湾の法的地位や現状を考える上で反面教師の材料と一読するのは悪くないと思います。





 評価:3タイトルからしてどう受け取ったらいいのかわからない。 (2008-07-26)
本書で触れられてないことがある。
しかしあえて問題提起したい。

「尖閣諸島はどこの国の領土ですか?」
という問いだ。

次回で台湾関係の書籍を出される機会があるのなら
是非ともこの問いに回答してほしいと思う。

それと、タイトルの「中国」。

著者にとってこの「中国」というのは
中華人民共和国のことなのか、それとも中華民国のことなのか??
あるいは黄河長江辺りに存在した、殷周秦漢・・・と続く様々な民族による(連続性は無い)歴代王朝を指しての「中国」なのか。
この歴代王朝を指しての「中国」であれば少なくとも満洲人による清王朝は台湾を領有していたことがあるわけだが、どうもその辺の「中国」の定義が本書で示されていない為、
正確性を欠いてるように思う。

中華人民共和国を名乗る政府は確かに台湾島を領有したことはない。
中華民国を名乗る政府は一応、台湾島を統治しているが、
台湾島の国際法上の地位というのは、南樺太同様にサンフランシスコ講和条約で
日本が領有権放棄して以来、領有国未確定の島だ。
だから中華民国を名乗る政府に台湾島を統治する正当性があるのか、
という問題が残る。
いわば、ガス、水道といったインフラの整っている地権が放棄された、人のいる空き地に勝手に小汚い小屋を建てて違法に占拠してるようなもんだろうか。

wikipediaからの引用で恐縮だが

台湾
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE
>日本国は1952年のサンフランシスコ条約において、権原を含める一切の権利を放棄して
>いるが、その帰属を明言しておらず、国際法上は依然として空白地若しくはアメリカの
>暫定占領地区となっている。

というわけだ。
現実には有り得ないだろうが
いっそのこと、台湾島をアメリカの51番目の州にでもすれば台湾問題は解決するんじゃないのかとか思ってしまう

こういうタイトルで台湾問題を世に問うた以上、
著者は上記問題に答える必要があるのではないか、と思う。

ちなみにこれは別件になるのだけど、
中華民国政府の発行する中華民国の地図では、
中華人民共和国が侵略して領土にした
・南モンゴル(内蒙古)や
・満洲
・東トルキスタン(新疆)
・タンヌ・トヴァ(現在ロシア領)
・モンゴル国(過去にソ連によって満洲国と同じような経緯で作られた傀儡国家。満洲国と違いなぜか問題にされなかった。現在独立国)

そしてチベットが中華民国の領土として書かれているのだけど、
著者的にはこの件をどう考えているのだろうか、とか思う

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