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ラストエンペラーと近代中国―清末中華民国 (中国の歴史)

歴史 - 単行本 - 2005/09/30

講談社
出版社 / 著者からの内容紹介
南の辺境から始まった中華再生のドラマ
太平天国、辛亥革命、国民革命そして長征
2度のアヘン戦争で叩きのめされ、日清戦争の敗北によって亡国の危機にさらされた清朝末期の中国。だが南からの風が瀕死の中国を癒す。太平天国・辛亥革命・国民革命および改革者たちという風。ラストエンペラー溥儀の数奇な運命と、中国史上はじめて南から吹き寄せた新しい時代の風が生み出す中華再生のドラマを描く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
菊池 秀明
1961年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院修了。文学博士。中部大学国際関係学部講師・助教授を経て、国際基督教大学準教授。専攻は中国近代史、とくに太平天国史と中国移民社会史、民族関係史。現地でのフィールドワークを重んじると共に、幅広いジャンルの文献から「太平天国とその時代」を明らかにしようとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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単行本商品情報

【 ラストエンペラーと近代中国―清末中華民国 (中国の歴史) 】

価格:¥2,730
発送可能時期:通常24時間以内に発送
リリース:2005-09
リリース:2005-09
セールスランク:98845
単行本
著者:菊池 秀明
出版:講談社
(ASIN/ISBN:4062740605, EAN/JAN:9784062740609)
カスタマーレビュー評価平均:5.0(全レビュー数:2)
 評価:5なぜ戦後中国は毛沢東を生んだか?  (2007-07-14)
 毛主義はどこから来たのか、どのように成立したのか、という素朴な疑問の下に読了しました。結局、マルクス主義とナショナリズムのセットということ以上に新しい見解は得られませんでしたけれど、次の11巻に描かれる登小平との対比的な関係からよりは縦糸の経緯が少しは理解できたように思います。突然降って湧いたかのような洪秀全(1814〜64)の太平天国の乱から知識人の戊戌変法、義和団の乱まで清朝末期の腐敗と屈辱は農民土着の階級闘争へと、まるで現在の反米テロリズムのように繰り返された上で反抗の芽を噴き始めます。
 最終、ロシア革命を契機に世界大の潮流となったマルキシズムの徹底した歴史破壊と下層民の怨念利用は袁世凱の暴政を経て欧米列強との抗争、抗日、反ソを具象的な契機に見事なまでに中華ナショナリズムとしての一国社会主義、一国社会主義としての中華ナショナリズムへと結実していったというわけです。
 しかし、毛でなくてもよかったではないか、蒋介石(1887〜1975)、張学良(1901〜2001)、周恩来(1898〜1976)等々誰でもよかったではないか、なぜ毛なのかと私は思いますが、読み終わればカリスマが集中し吸引していくその数奇な運命と偶然は結果として何億の民人のおびただしい血に贖われながら現在のアメリカに経済的に対抗するまでになった中国に直接つながっていることを否応なく知らされることでしょう。
 評価:5南の辺境から吹いた新時代の風  (2005-09-25)
 講談社による中国史新シリーズの第10巻で、清末の太平天国運動から日中戦争勃発の頃までの約100年間を対象に、近代中国の苦悩と希望の歩みを説き明かすものです。気が付いたことは以下のとおりです。
 (1) 中国近・現代史というと、惨憺たる暗黒の時代を対象とした上、何かしら思想含みの堅苦しい説明がなされるというイメージが強いのですが、本書では、当時の中国が置かれた過酷な環境に触れつつも、新しい機運の胎動といった積極的側面に注目し、改革に尽力した人々の活躍を平易な言葉で描いています。随所に魯迅らのエピソードなども交えており、読み物としても楽しめる内容となっています。
 (2) 時代の方向性に強い影響を与えた数々の出来事、すなわち、太平天国の乱、変法自強、孫文や毛沢東らによる革命運動などにつき、「南の辺境から吹いた新時代の風」という言葉を用いたユニークな捉え方をしており、この見方を本書の縦糸としています。
 (3) 袁世凱の開発独裁志向のストロングマンという側面を紹介したり、孫文と国民党の専制体質を指摘したりと、政治的立場にとらわれない率直な解説がなされています。
 (4) 他方、この時代の社会的・経済的・文化的な状況については必ずしも力が入っているとは言えず、この点については些か物足りないものを感じる向きがあるかも知れません。
 さて、本書では、台湾出兵から日中戦争に至る日中関係の激動にも少なからぬ紙幅が割かれています。こうした部分を読むにつけても、「あの時に日本がこうしていれば」とか「何故あの時に日本はこうできなかったのだろう」などといろいろなことを考えさせられました。そうした思いも込めて、広く皆さんにおススメしたい一冊です。

ジャンル(ブラウズノード)
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