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失敗の中国近代史 [阿片戦争から南京事件まで]

歴史 - 単行本(ソフトカバー) - 2008/03/20

並木書房
内容紹介
中国の政治には「対等」という概念がない。だから外交も上下関係しかなく、交渉は存在しない。中国とヨーロッパとの最初の外交問題はアヘン輸入増大による貿易収支の悪化であったが、中国は武力行使によってこれを解決する道を選んで敗北した。その後も中国は「対等の外交」ができずに失敗を繰り返す。近代国家からは程遠い特異な中国政治の本質に迫る!

レビュー
「正論」、2007/05/01
五輪開幕目前に発生したチベット騒乱大弾圧。 なぜ中国は、国際社会から総スカンされるような圧政を今も続けるのか、と考えていて出会ったのが本書だ。 道光帝の無知から引き起こされた阿片戦争にはじまり、小日本になら勝てると侮った日清戦争、破壊だけで建設のなかった辛亥革命、相次ぐ抗日テロが事態を悪化させた支那事変-等々、中国為政者の「勘違い」ぶりが克明に描かれている。 著者ならではの独創的な視点にも瞠目させられるが、文章が平易で、歴史小説のように読みやすいのも魅力。本書にこうある。「あるアイデアが中国人の脳裏に閃いた。それは『中国が近代化できないのは外国人のせいだ』という責任転嫁であった」-。 さもありなん。毒ギョーザ然り。チベット騒乱然り。結局、中国現代史も失敗の連続だったのだ。

著者について
1948年生まれ。東京大学経済学部卒業。西洋経済史専攻。その後信託銀行に入社、マクロ経済などの調査・企画を担当。退社後ロンドンにある証券企画調査会社のパートナー。歴史評論家。ホームページ『第一次大戦』を主宰するほか『ゲーム・ジャーナル』(シミュレーション・ジャーナル社)に執筆。著書に『中国、この困った隣人』(PHP研究所)、『技術戦としての第二次世界大戦(共著)』(PHP文庫)、『東京裁判の謎を解く(共著)』(光人社)、『戦争の正しい始め方、終わり方(共著)』『「坂の上の雲」では分からない旅順攻防戦』『「坂の上の雲」では分からない日本海海戦』『軍事のイロハ』『韓国の妄言』(いずれも並木書房)がある。

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単行本(ソフトカバー)商品情報

【 失敗の中国近代史 [阿片戦争から南京事件まで] 】

価格:¥2,100
発送可能時期:通常24時間以内に発送
リリース:2008-03-10
リリース:2008-03-10
セールスランク:126811
単行本(ソフトカバー)
著者:別宮暖朗
出版:並木書房
(ASIN/ISBN:4890632263, EAN/JAN:9784890632268)
カスタマーレビュー評価平均:4.5(全レビュー数:7)
 評価:4素晴らしい、が・・・  (2008-09-28)
 内容的には問題なしなのですが、ただ一つ改善要望が。
 出てくる中国人名に読みがなをぜひお願いしたい。袁世凱だとか、蒋介石といった著名人はいいのですが、それ以外のあまり一般に知られていない人物にファーストリファレンスで読み仮名がないのは、非常に読みづらいです。
 自分の勝手な読み方で読み続けるのも気持ち悪いですし。
 という訳で、内容は満点ですが、その分だけ星一つマイナスさせていただきました。重版時にはぜひご一考を。
 評価:5どうしてこういった歴史的事実が多くの人に共有されないのか  (2008-08-03)
本書には多くを学ばされた。

別宮氏のWEBサイトの本の紹介でも書かれていたが
現在の日本で自衛隊が日本各地にある米軍基地に攻撃を仕掛けて
武力でもって奪還しようとしたら、逆に米軍に東京やら大阪を占領される事態へと進展するとこれは米軍による日本侵略になるだろうか??

これと似たような自体が1937年の大陸で起こっていたとは
私、存じ上げませんでした。
しかもそういった事態を招いた一因が、現在の日本政府にもよく見られる
民間人を犠牲にした、ある種の土下座外交や事なかれ主義だったとの事。
やっぱり歴史というものは手を代え形を変え品を変えて繰り返される傾向があるもんなんだな、と。
「失敗の中国近代史」とあるけど日本も「中国」とは違う意味で失敗し続けてるんだなと思った。

横田めぐみさんらが犠牲になった北朝鮮による拉致事件でも
日本政府はなんら決定的な対策をだせずにいたことで、弱腰外交だとか
戦争に負けて日本は情けなくなったとかよく言われてたけど、何の事は無い、戦争に勝とうが負けようが外国のテロによる民間人の犠牲に鈍感でQuick responseできないのはある種のお国柄、国民性に起因する面が多分にあるように思う。
戦前にしろ戦後にしろ、そんな「弱腰の」政府を選んできたのは他ならぬ日本の有権者自身なのだから。

イギリスによる一方的な侵略、帝国主義の表れとか言われていた
アヘン戦争やアロー戦争もその内実は、必ずしもそうでなかったことが
本書を通じて知った。

それにしても歴史的事実って何なんだろう
その時代時代での主流、本流の、流行りの考え方で過去をどうとでも解釈してるような歴史研究とよばれるシロモノや歴史教育って何の意味があるんだろうか
 評価:5彼等の来た道  (2008-05-06)
大きな突破口となる快著。
末期症状の大多数の報道・「権威ある」欧米学者の
歴史書しか知らない、という方は必読と思います。

本書は、欧米人にありがちな東洋に対する宣教師的視点
も中華幻想に病んだ日本人の一方的礼賛とも無縁です。

「中華」世界の住人(中国に限らず)のキャラクター
の一端をつかむのに大変役立ちました。
 評価:5警世の書  (2008-04-17)
 むしろ恐るべきは、現在我が国が中国病に伝染して、かなり病状が進んでる点にある。重篤に陥る前に、本書が出版されたことは、慶賀すべきことである。
 評価:4他文化を評価しないという文化  (2008-03-27)
阿片戦争から支那事変まで7つの戦争・紛争について、語られているが、その敗北の
原因分析が興味深い。

近代中国は以下の特徴を持つとのこと
 (1)他国の文化・文明を初めから、自分より劣るものとし評価しない。
      阿片戦争では、産業革命を経て、強大な軍事力を持った西洋文明を、
      日清戦争では、西洋文明を取り込み富国強兵策をなしとげた日本を、
      自分より劣るものとして侮り敗北した。
 (2)敗北の原因を他者に責任転嫁する
      敗北の原因を他国や民衆に責任転嫁するため、結局、いつまでも他国の
      優れた文化・文明を取りいれるという発想にいたらなかった。

要は(1)と(2)が循環し、当時は最高水準にあった裕福な国が、次第に途上国に
転落していくのだが、この文化的特徴は、過去だけのものではないように思われる。

現在においても、日本の首相が靖国神社に参拝することに文句をつける。
ギョーザ事件では、けして自分の非を認めない。
あげくのはてには、ダライ・ラマ十四世が自国内の騒乱を引き起こしているという。

かの国は、未だに他国の文化を評価・尊重することができない。
この本の指摘事項は、現代の問題にも鋭くあてはまるように思われて仕方がない。

ジャンル(ブラウズノード)
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