中国人の伝統的価値観
現代中国では、伝統的価値観は崩壊したと言われるが、それにとって代わる価値観が未だに確立されていない。
伝統的価値観が崩壊したとはいえ、数千年にもわたる中国人の伝統的な価値観は、中国人の精神構造を形づくり、文化という土壌を形成し、さまざまな影響を今なお根強く中国人に及ぼしている。
中国人の価値観を形づくっているのは、孔子がとなえた儒教である。儒教は封建社会の思想体系であり、国教とも呼ばれている。中国人の価値観を語るとき、中国の伝統文化の核心と特徴をつくりあげた儒教を避けては通れない。
儒教思想の中枢をなすキーワードに「礼」と「仁」がある。
礼とは道徳規範のことであり、封建社会においては、階級制、身分制を維持する大きな役割を果たしてきた。 仁とは、愛や同情の気持ちである。
儒教は血縁関係を「仁」のもっとも基本的な要素ととらえてきた。
とくに父母に対する愛は、中国における倫理道徳観の基本である。
中国の長い歴史の中で、幾度となく社会的変化は起きたが、中国人の伝統的な価値観を根底から覆すことは一度もなかった。
中国人は血縁関係をあらゆる人間関係の中心に置き、その家族との絆を何よりも大切にする。さまざまな伝統的な価値観が崩れかかっている今も、血縁関係で結ばれた絆だけは強固に保たれている。
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中国人の職業観 |






