天津から西へ約15キロの所にある小さな町・楊柳青。大運河の水運の中枢と文化交流の町として繁栄を極めた時期がありました。町には商店が軒をつらね、南からの食糧運輸船がここに集まり、北方の「小蘇杭」と呼ばれるほどだった。

楊柳青木版年画は、明・万暦年間(1573~1619年)まで歴史をさかのぼることができる。繊細で滑らかなタッチで生き生きと描く、郷土色溢れる作風が特徴。清代中期(18~19世紀)には、町内をはじめ周辺三十カ村あまりに約百軒の年画工房ができたという。年画職人は3000人を上まわり、「家々が彩色をよくし、戸々が絵画に長じる」という勢いだった。楊柳青年画の内容は、歴史物語、神話・伝奇、戯曲人物、世俗風情、山水花鳥などと幅広い。

楊柳青年画は、ユネスコの無形文化遺産への登録申請を行っている。