中国の諜報機関で最大の力を持つのが、党中央規律委員会であ
る。
中央規律委員会は、独自の要員を各地の党機関や軍、地方政府、更には企業役員
の中にまで独自に組織し、改革解放で頻繁になった各地方での外国政府や外国企
業との交流を監視し、情報収集を行なっている。
また、党や政府官僚の汚職情報なども収集し、党の主流派の邪魔になる人間を、
いつでも逮捕、追放できるように備えている。
中央規律委員会の特徴は、党中央の中でも主席クラス周辺だけにしかコントロー
ルできないことであり、党主席が変われば、あっさりと新主席のみに対する忠誠
を貫くという、ポスト従属型の機関である。
中央規律委員会は、人員的にも巨大な陣容を誇っていることが伺えるが、外国か
ら見て最も実態が分からない組織である。
中央規律委員会の対外的な諜報活動は、外国首脳や主要政治家周辺と党主席との
パイプ作り、台湾工作等を専権的に行なっているものと思われる。