毛沢東語録
毛沢東の著書、講話などを集めた本。1959年、林彪の主導で、人民解放軍内に毛沢東思想を徹底させようと、機関紙「解放軍報」に毛沢東の著作・論文・講話などから抜粋した語録を連載。64年5月、軍総政治部の編集で『毛主席語録』として、一冊の赤い表紙の小さな本にまとめた。
当初は軍内で配られたが、66年に文化大革命が始まると、12月、林彪が「再版前言」を書き出版され、全国で爆発的に普及した。誰でも読めるようにやさしく編集されたこともあって、広範な層に受け入れられた。文革期に50億冊以上が出版されたとされる。歴史上最大のベストセラー本の1つ。
語録は毛沢東崇拝の象徴となり、いつでも持っていなければならないものとされた。ラジオは休みなく毛主席語録を放送し、集会では人々は語録を高々と掲げ、職場や学校では「毛主席教導我們説……」(毛主席は我々にこう教えています……)と、内容の暗唱が強制されるなど、徹底して教条的な学習運動が行われた。
紅衛兵たちは毛主席語録を片手に、劉少奇らの「資本主義復活をたくらむ実権派」を攻撃した。のち、林彪批判とともに、林彪の前言は削除された。
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