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衣食足りても礼節を知らず - 中国人大分析

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衣食足りても礼節を知らず



中国には「衣食足りて礼節を知る」という言葉がある。日本でもお馴染みの有名な言葉である。これは中国の管仲(中国の春秋時代における斉の政治家)の著書とされている『管子』の中の言葉で、正確には「倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る。」である。中国語では「倉廩實則知禮節、衣食足則知榮辱。」となる。つまり、「人は、物質的に不自由がなくなって、初めて礼儀に心を向ける余裕ができてくる。」という意味である。
ところが、経済発展著しく、海外旅行にまで行けるようになった中国人、衣食は足りているにもかかわらず、なぜか礼節を知らない。かつては「礼節の国」とまで言われた国が、今では「無礼の国」とまで言われる始末である。中国は経済格差が激しく、豊かになったのは一部の地域、一部の人だけである。近年は内陸部の開発も進んできたが、依然として格差は縮まらない。豊かになった人たちでさえそうなのだから、今日明日の生活さえ精一杯の人が心に余裕などあるわけがない。
経済的な面ばかりではない。中国国内には、他国では考えられない「理不尽」と「矛盾」と「強迫観念」がごろごろしている。中国国内では毎年数万件の暴動がおきている。余裕どころか不満だらけという証拠である。かといって、政府を激しく非難することもできない。言論の自由など建前でしかないからだ。うかつなことを言えば、すぐに目をつけられる。最悪の場合は逮捕されて刑務所行きである。政府にとって都合の悪い人間は、濡れ衣を着せられ死刑にされたことも珍しくはない。政府から管理され、監視される息苦しい生活を強いられている中国国民が、本当の意味でも「幸福感」や「満足感」のある充実した人生を過ごせるだろうか。
あらゆる場面でとかく話題に上る中国人のマナー問題。社会生活におけるあらゆるマナーは、心に余裕のある人間にこそ養われる。相手を想う気持ちは、自分の心が他者に素直になれて初めて芽生えるものだ。しかし、大多数の中国人は、まず自分とその家族が矛盾した現代中国社会の中で生き残ることしか頭に浮かばない。海外旅行ができるほど経済的余裕ができた人間も、これだけ乱れた希望のない国で、心に余裕のないまま生き抜いていれば、マナーなど身につくはずがない。衣食足りても礼節を知らず・・・当然である。


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