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トン族



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トン族(侗族)は貴州省、湖南省と広西チワン族自治区に隣接する地域に分布し、その中の貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州は主な居住域である。
トン族の言葉を使用し、漢・チベット語系、チワン・トン語派、トン・スイ族の言語に属する。南北2つの方言があるトン族はもともと自民族の文字を持たず、漢字を使っている。1958年にトン族の南部方言を基礎とし、貴州省榕江の言葉を標準音とし、ローマ字を採用してトン族の文字を創出した。

トン族は多くの神、自然物を崇拝する原始宗教を信奉している。

トン族は中国の古代百越の一派から生まれ、秦・漢の時代に「駱越」と呼ばれ、魏・晋以降は「僚」と称し、トン族は僚の一部分であった。古代の文献では歴史上トン族を「洞人」、「畆人」、「洞蛮」などと呼び、自分たちは「甘」と称していた。宋の時代に「懍伶」と音訳し、明の時代以降は「畆僚」、「畆蛮」、「畆苗」と称し、あるいは「苗」と誤って称された。新中国成立後、トン族と呼ばれることになった。トン族の人びとは主に農業に従事し、うるち米の栽培を主とし、もち米がこれに次ぎ、稲田で魚を養うことに長じている。トン族はまた林業に従事し、スギ、油茶の栽培でよく知られ、油茶で客をもてなすのはお客様を大切にするトン族の人びとの習わしである。トン族の女性は綿の栽培に長じ、自ら布を織り、染めている。トン族の人たちは誰もが歌を歌うことができ、それを誇りとし、人々はトン族の住む地域を「詩歌の大海原」と称している。トン族の住む村の中の鼓楼と風雨橋はその独特な風格をもって、トン族の人たちの建築芸術の様式を示すものである。礼儀正しく、老人を敬い幼児を大事にし、人を助けることが好きで、橋を修繕し道を補修し、公益事業を重視することはトン族の人びとの伝統的な習俗と美徳である。


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