
略称:滇(dian)
人口:4144万人
面積:39.4万k㎡
省都:昆明(kunming)
省政府所在地:昆明市五華山
六大地域分類:西南
雲南省(うんなんしょう)は豊富な自然資源に恵まれ、「植物の王国」、「動物の王国」、「非鉄金属の王国」、「漢方薬材の里」という美名がある。中国の最西南部国境地帯に位置し、北回帰線が雲南省南部を横切っている。南部でベトナム、ラオスと国境を接し、南部から西部にかけてミャンマーと接する。北西部はチベット自治区、北部は四川省、北東部は貴州省、東部は広西チワン族自治区と接する。雲南省は古代、滇の国の疆域に属したことから、現在も略称が滇となっている。春秋時代、楚の国が支配し、そのまま滇と呼んだ。漢代は益州に属す。三国時代、劉備の蜀の国の支配下となる。唐代には剣南道となり、五代のころ、独立国家大理国が成立するが、最終的に宋を迂回攻撃する元の太祖フビライに滅ぼされる。明代には雲南布政使司、清代には雲南省が置かれる。現代に入り日中戦争の後期、インパール作戦の影響で雲南省にまで日本軍が兵を進めた。米軍に訓練された中国軍により、部隊(龍兵団)1280人全員が玉砕した。
歴史 
古代には中国の勢力が浸透して郡県が設置されたこともあったが、晋代には再び後退し、諸民族が分立した。 唐代には南詔が出現して統一王国を形成し、宋代には大理がこれに代わった。 大理はモンゴル帝国のクビライに征服され、名目的には雲南行中書省が置かれたが、クビライの庶子フゲチを祖とする梁王家の世襲の所領とされた。クビライが設けた三大王国、二小王国のうちの後者の一つである。この梁王国は、大理の旧王家段氏の協力のもと、1390年までこの地を支配し続けた。 明の洪武帝により梁王国が滅ぼされた際、段氏は梁王家を裏切り、その功績により再びこの地の王として復帰し、大理王国を復活させようと目論んだ。しかしこの地の東アジア有数の銀山に目をつけていた洪武帝は、この地の統治を段氏に委ねることを拒否、この地を併合して直接支配下に組み込み、南詔以来の独立王国の歴史は終焉を迎えた。 明代には雲南布政使司が置かれ、清代に雲南省が成立した。
料理 
過橋米線、ペー族の魚鍋、汽鍋鶏
行政区画 
雲南省は8地級市と8自治州が12市轄区、9県級市、79県、29自治県を管轄する。
2007年4月8日に思茅市は普洱市に、同市の翠雲区は思茅区に、普洱ハニ族イ族自治県は寧洱ハニ族イ族自治県に改名された。
民族と民族の分布 
雲南省は中国少数民族の最も多い省で、全国56の民族のうち、雲南には25ある。雲南の総人口は4144万人で、少数民族が38.07%を占めており、イ族、ペー族、ハニ族、チワン族、タイ族、ミャオ族、リス族、回族、ラフ族、ワ族、ナシ族、ヤオ族、チベット族、ジンポー族、プーラン族、プミ族、ヌー族、アチャン族、ジーヌオ族、蒙古族、トーロン族、満州族、スイ族、プイ族など20余りの民族の人口はいずれも8000人を超えている。
雲南の少数民族人口の分布は多様である。一部の民族には一定の集中的居住区があるが、分散している民族もある。一部の民族は一つの地区、州ないし一つの県、郷に高度に集中しており、一部の民族は都市部および交通ルートの沿線に分散し、村・集落の形で集中的に居住している。一部の民族は都市部に分散している。平面的に分布しているのは回族、満州族、ペー族、ナシ族、蒙古族、チワン族、タイ族、アチャン族、プイ族、スイ族など10の民族で、人口は約450万人、主に半山岳地帯に集中的に居住しているのはハニ族、ヤオ族、ラフ族、ワ族、チンプオ族、プーラン族、ドアン族、ジーヌオ族など8の民族およびイ族の一部で、人口は約500万人、主に山岳地帯に居住しているのは、ミャオ族、リス族、チベット族、プミ族、ヌー族、トーロン族など6の民族およびイ族の一部で、人口は約400万人である。全省には単一の民族からなる県は一つもないが、回族、イ族は全省のほとんどの県に分布している。
地形 
雲南省の総面積は39.4万平方㌔で、全国の国土総面積の4.1%を占めている。陸地の国境線は4060㌔。
雲南省の地勢は北が高く南が低く、標高の差は大きい。南部の標高は一般は1500~2200㍍で、北部は3000~4000㍍の間で、全省の標高最高地帯である梅里雪山のか格博峰の標高は6740㍍である。東部は雲南貴州高原で、地形がだんだん平坦になり、標高最低地帯の標高は76.4㍍である。
鉱物 
現在、すでに発見されている利用可能の鉱物は150余種あり、全国で発見されている鉱物種類の93%を占めており、その埋蔵量の経済価値は3兆元に達し、そのうち、燃料として使える鉱物は約40%、金属鉱物は7.3%、非金属鉱物は約52.7%を占めている。埋蔵量が確認されている鉱物は86種、鉱物産地は2,700カ所で、13%の鉱物の埋蔵量が全国の上位にランクされ、2/3の鉱物は長江流域と南部地区で重要な地位を占めている。そのうち、全国1位にランクされているものには亜鉛、鉛、すず、カドミウム、インジウム、タリウム、石綿などがある。
水資源 
雲南省は降雨量が多く、川、湖が多く、毎年の流量は2,000億立方㍍で、黄河の3倍に相当する。 省内を流れる河川の水量は1,600億立方㍍で、この二つの合計で1人当たり1万立方㍍余りとなり、全国の一人当たり保有量の4倍である。豊富な水資源は豊富な水エネルギーの資源を形成し、最大のエネルギー資源の強みとなっている。
生物資源 
雲南は全国で植物の種類が最も多い省であり、熱帯、亜熱帯、温帯、寒温帯の植物種類があれば、古くからあったもの、その後進化、発展したもの、雲南省特有のものまたは国外から導入、移植された植物も多くあり、全国の3万種近くの高等植物のうち、雲南には1.8万種あり、全国総数の半分以上を占めている。
マスメディア 
雲南人民ラジオ放送局、雲南テレビ局。
交通 
航空 
省外に飛んでいるのは昆明から北京、上海、広州、成都、海口、汕頭(スワトウ)、重慶、瀋陽、ハルビン、武漢、西安、蘭州、杭州、廈門(アモイ)、南寧、深?、貴陽、長沙、桂林など19本の国内線で、省内で飛んでいるのは昆明から景洪、芒市、思茅の3本の航路で、外国および地区に飛んでいるのはバンコク、ラングーン、ビエンチャン、香港の4本の航空ルートである。
昆明の巫家は空港は国の1級空港であり、シーサンパンナ、芒市、思茅空港は国の2級空港である。
鉄道 
南昆(南寧=昆明)鉄道は全長886キロで、広西、貴州、雲南の3つの省・自治区を結んで海に出るルートであり、雲南省域内の線路の長さは306㌔で、国の1級幹線鉄道であり、一気に電化された。広大(広通=大理)鉄道は全長213㌔で、国の2級幹線鉄道である。昆陽から玉渓南までの昆玉鉄道は全長56.3㌔で、玉渓地区が自ら資金を調達してつくった雲南省のローカル線である。
