
略称:新(xin)
人口:1747万人
面積:160万k㎡
省都:烏魯木斉(wulumuqi)
省政府所在地:
六大地域分類:西北
新疆ウイグル自治区(しんきょうういぐるぞくじちく:新疆維吾爾自治区)は中国の北西部に位置し、かつては「西域」と呼ばれ、面積は166万k㎡で、中国の総面積の6分の1を占め、行政面積の最も大きな省である。北東部はモンゴル、西はロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、南西部はアフガニスタン、パキスタン、インドと接し、国境線は5,600kmもあり、国境線の最も長い省(区)である。
新疆ウイグル自治区は「中国で最も暑く、最も寒く、最も乾燥し、最も風の強い地域がすべてここにある」などと言われる、典型的な内陸性気候。ウイグル、漢、カザフ、回、キルギス、モンゴル、オロス、シボ、タジク、ウズベク、タタール、満州などの民族が住む。住民の多くがイスラム教徒。農牧業が主要な産業で、石油、非鉄金属、玉石などの産地でもある。
歴史 
新疆ウイグル自治区には紀元前5000年ごろから農耕民族が住んでいた。紀元前10~7世紀には灌漑によってオアシスの集落が形成されていた。古代には西域と呼ばれ、漢代には西域都護府が置かれた。その後突厥が一帯を支配したが、唐代に入り西州を置き安西都護府を設置。宋代は西遼地、元では両行省が置かれた。清代に入り、伊犂将軍府を設置し、新疆と称した。1884年、中国内地並の省制がひかれて新疆省となった。
辛亥革命の後、清朝の版図を引き継いだ中華民国に属しながらも、漢民族の省主席によって半独立的な領域支配が行われた。これに対して1933年と1944年の二度にわたって土着のムスリム(イスラム教徒)によって民族国家東トルキスタン共和国の建国がはかられたが、国共内戦後の1949年に再び中国の侵略により支配下におかれ、1955年に新疆ウイグル自治区が設置された。しかし、直後に開始された大躍進政策とその影響による飢饉のため、自治区の経済及び住民生活は大打撃を受け、数千万人ともいわれる、大規模な死者を生み出した。1962年には、中国共産党による支配に絶望した国境地帯の住民7万人以上がソ連領内に逃亡した。また、1966年には自治区内に文化大革命が波及し、モスクの破壊や紅衛兵同士の武装闘争により、混乱に拍車がかかった。
文化大革命が終結し、言論統制の緩和がなされた1980年代には、ウイグル人住民の中で、新疆における民族自治の拡大や、中華人民共和国からの独立を唱える動きが見られたが、1989年の天安門事件で中国共産党による自国民虐殺以降、こうした動きは当局の厳しい監視・取り締まりの対象とされている。
料理 
イスラム教の信仰もあり、羊肉料理が多い。
羊を食材にした44品目から108品目ものイスラム料理のフルコース「全羊席」が名物料理。
羊の丸焼きや、米、羊肉、人参、干し葡萄、玉ねぎ、トマトソースなどの調味料、香辛料などを使って作る手づかみ飯も有名。
シシカバブ(羊肉の串焼き)、ナン、ハミ瓜なども美味しい。
特産 
新疆は乾燥した気候で、日照時間も長いため、瓜の栽培に適する。
ハミ瓜は中国では瓜の王様とされ、日本にも輸出されている。
トルファンの葡萄と干し葡萄も有名。
絨毯、玉石彫刻などはペルシャ情緒に富み、人気が高い。
行政区画 
新疆ウイグル自治区は下部に2地級市、5地区、4自治州、3副省級自治州、4自治区直轄県級市を管轄する。
地級市 
- 烏魯木斉市(ウルムチ市)(自治区政府所在地)
- 克拉瑪依市(カラマイ市)
自治区直轄県級市 
民族と民族の分布 
新疆ウイグル自治区の少数民族の人口は1096万4900人で、新疆ウイグル自治区総人口の59.39%を占め、漢族は749万7700人である。主な民族はウイグル族、漢族、カザフ族、回族、蒙古族、キルギス族、タジク族、シボ族、ウズベク族、満州族、ダウール族、タタール族、ロシア族など13の民族である。
土地 
新疆ウイグル自治区の農・林・牧畜業に利用できる土地面積は約6800万㌶で、総面積の41.19%を占め、そのうち開墾可能な土地は933万㌶、すでに開墾された土地は407万8700㌶、利用可能な天然草地は4800万㌶、人工草地は66万6700㌶で、中国の五大牧畜区の一つである。林業用地は483万9300㌶(林地は約153万3300㌶)、林木の蓄積量は2億5000万立方㍍である。
鉱物 
新疆ウイグル自治区ですでに発見された鉱産物は122種あり、そのうち全国一にランクされているのはベリリウム、白雲母、チリ硝石、チャイナクレイ、蛇紋岩などである。調査で明らかになっている鉄鉱の埋蔵量は7億3000万㌧である。非金属鉱物は70種余りあり、そのうち白雲母、宝石、アスベスト、ホータン玉が国内外で知られている。塩の埋蔵量は3億1800万㌧、硫酸ナトリウムの埋蔵量は1億7000万㌧、チリ硝石の埋蔵量は232万6000㌧である。
生物資源 
新疆ウイグル自治区に野生動物は699種あり、そのうち魚類は85種、両生類は7種、爬虫類は45種、哺乳類は137種である。調査で明らかになっている野生植物は4000余種もあり、そのうち特殊な経済的価値があるのはバシクルモンなど1000余種である。
交通 
航空 
新疆ウイグル自治区は空港がもっとも多く、航空ルートの最も長い省(区)である。ウルムチ空港は中国から西アジアとヨーロッパに通じるルートであり、中国の6大空港の一つでもある。ウルムチからは内陸の蘭州、西安、北京、上海に通じ、新疆ウイグル自治区内のハミ、クルロ、クチェ、ホータン、カシュガル、アクスゥ、イーニン、カラマイ、フーユン、アロタイに到着することができる。ウルムチ空港の拡充工事が現在進行中にある。1998年、新疆航空公司は運輸量2億9877万3400㌧、旅客輸送量134万600人、 貨物輸送量2億6862万4000㌧を完成した。
鉄道 
中国の鉄道の3回目のスピードアップ重点工事の一つである蘭新(甘粛=新疆)鉄道工事が順調に進められ、今年10月1日に完工の予定である。蘭新鉄道は甘粛省蘭州市からユーラシアランドブリッジ中国区間のアラ峠までで、総延長2000㌔余り、中国の東部と西部をつなぐ幹線鉄道であり、新疆ウイグル自治区から内陸各地に通じる唯一のルートでもある。蘭州=ウルムチ鉄道複線がすでに開通し、南疆鉄道のクルロからカシュガルまでの重点工事の建設が急がれている。北疆鉄道のウースウ=アラ峠区間、南疆鉄道の西へ延びる工事は資金24億元が投下され、1998年12月29日までにレールがシガル駅まで敷設され、全線にはすでにレールが826.9㌔も敷設され、計画を101㌔も上回った。クルロ=アクスゥ区間は1998年12月1日に臨時運営を始めた。1998年、ウルムチ鉄道局は貨物発送量2914万2000㌧を完成し、前年より3.9%伸びた。
道路 
新疆ウイグル自治区の各地方、自治州、自治県と99%の自治郷はすでに自動車道路が開通し、ウルムチを中枢とし、7本の国道幹線を骨組とし、東は甘粛、青海とつながり、南はチベットと接し、西はアジア中部諸国に通じる62本の幹線からなる自動車道路交通網が出来上がっている。1998年までに幹線開通距離は3万2701㌔となった。
水運 
新疆ウイグル自治区内のイリ川、オルチス川は季節によって汽船とはしけの航路がある。
