現在の中国では政治的に56の民族が認められている。そのうち漢族が92%、漢族以外は少数民族と呼ばれる。
中国政府は民族区域自治という少数民族政策を取っている。国民を漢族と55の「少数民族」とに区分し、その民族ごとに集住地域を「区域自治」の領域として指定した。
そこでは、「民族の文字・言語を使用する権利」、「一定の財産の管理権」「一定規模の警察・民兵部隊の組織権」「区域内で通用する単行法令の制定権」などを行う事を認めている。
国民を構成する諸集団が、どの「民族」に帰属するかを法的に確定させる行政手続きを、民族識別工作といい、清代から民国期にかけて伝統的に「五族」とされてきた民族数は、この手続きにより56にまで増加した。
なお国務院に国家民族事務委員会が設置され、中華人民共和国の民族政策を統一的に管理している。
- 漢族
- 少数民族