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四川省 - 中国データベース

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四川省



四川省, sichuan.jpg

略称:川(chuan)
人口:8493万人
面積:48.8万k㎡
省都:成都(chengdu)
省政府所在地:
六大地域分類:西南


四川省(しせんしょう)は中国の西南部に位置し、四川盆地のほとんど全部を占め、周りは山に囲まれ、気候は温暖で湿潤である。総面積は48万8000k㎡余。長江上流の4本の川が作る四川盆地と西部の高原地帯からなる。四川盆地は亜熱帯性気候で1年中湿潤で曇天が多く、古来からの治水工事のおかげで「天府の国」と呼ばれる穀倉地帯。また、香辛料や漢方薬の生産地としても有名。漢、イ、チベット、ミャオ、回族などが住む。農業が発達していて、米、麦、綿、絹、茶、油菜、桐油、白蝋などいずれも全国一の生産量を誇る。また、鉄鋼、機械、電器、化学工業などの工業が発達している。北西に青海省、北に甘粛省、陝西省、東に湖北省、湖南省、南に貴州省、雲南省、西にチベット自治区と接する。重慶はかって四川省に属していたが、1997年重慶直轄市として分離した。四川省北部、西部、南部には蔵族、イ族、羌族など少数民族が多い。四川省北部はパンダ生息地として知られる。中国最大のパンダ保護区は臥竜自然保護区でジャイアントパンダが生息する。

歴史 anchor.png

古代、四川省は「巴蜀」と呼ばれていた。紀元前316年秦によって滅ぼされ、中国に統一された。春秋戦国時代には「巴」と「蜀」に分かれた。三国時代にこの地に劉備玄徳が「蜀漢」を興したのは有名な話。「天下は四川から乱れ、最後に治まるのも四川」ということわざがあるように、諸葛孔明など歴代の兵家が争う舞台となった。唐代には二道、宋代では四路が置かれた。元代に入り、四川行省、明代に四川布政使司となり、清代に四川省となった。
1938年南京を逃れた蒋介石政権は四川省重慶に国都を移した。

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料理 anchor.png

四川料理は中国の四大料理の一つで、胡椒、山椒、唐辛子、葱、生姜、ニンニク、酢、味噌を調味料として多量に使用し、しびれるような辛さで知られる。
四川料理の代表メニューは、長江で捕れる魚を食材にする清蒸江団、肉料理なのに魚の味がする魚香肉絲、半透明状に加工され照明にかざすと壁に赤い影ができる灯影牛肉など。
ザーサイ、麻婆豆腐、回鍋肉などの日本人にもなじみの深い料理もある。

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特産 anchor.png

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観光 anchor.png

四川省には、世界にその名を馳せる九寨溝、黄竜、蛾眉山―樂山大仏の三カ所の世界自然文化遺産を擁し、都江堰―青城山、蜀南竹海など9カ所の国家クラス景勝区、11の国家森林公園、40カ所の自然保護区、省クラスの景勝区44カ所を擁している。四川省は地形が複雑で高原,山池、峡谷、盆地、平原、川、湖、温泉、滝、カルスト地帯、丹霞地帯があるため、世界で稀に見る豊富な観光資源をもっている。

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行政区画 anchor.png

四川省は下部に18地級市、3自治州を管轄する。

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四川省地図 anchor.png

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民族と民族の分布 anchor.png

古代において多民族を融合した漢民族は今日四川省住民の主体になっている。漢民族のほかにまた多くの少数民族があるが、人口5000人以上の少数民族にはイ族、チベット族チャン族回族蒙古族リス族満州族ナシ族ペー族、ブイ族、タイ族ミャオ族、トゥチャ族などがある。中国で二番目のチベット族の集中区、最大のイ族が集中に住んでいる地域と中国唯一のチャン族居住区も四川省にある。四川省域内のイ族は人口が最も多い少数民族で、主に大涼山・小涼山区と安寧河流域に住んでいる。チベット族とチャン族はそれぞれ、甘孜・阿は州・涼山州の木里チベット自治県などの高原地帯と岷江上流の茂県、ぶん川、黒水、松瀋、北川地区に住んでいる。チャン族は中国でながい歴史をもつ民族の一つである。

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地形 anchor.png

四川省は中国の西部に位置し、青海・チベット高原、横断山脈、雲南・貴州高原、秦巴山地、四川盆地にまたがり、地形は西部が高く、東部が低く、北西部から南東へ傾斜している。最も高いところは西部にある大雪山の主峰である海抜7556メートルの(コンガ)貢嘎山である。地形は複雑かつ多様である。竜門山-大涼山を境とし、東側は四川盆地と山地で、西側は高い山、高原、四川省南西部山地である。
四川盆地は中国の四大盆地の一つで、面積は17万平方キロ、海抜300~700メートル、周辺は海抜1000~4000メートルの山地に囲まれている。盆地の底部にある竜泉山以西の地域は四川省西部平原区で、成都平原、眉山-峨眉山平原からなる。そのうち、成都平原の面積は6200平方キロに達し、四川省最大の平原である。竜泉山以東地区は盆地・丘陵地帯である。この地帯では地形がはっきり違っており、それによって、中国中央部方山丘陵、四川東部平行嶺渓谷区という二つの地域に分けられている。華えい山主峰の海抜は1704メートルで、盆地の最高峰である。
四川盆地の周辺地区の地形は山地を主とし、山地の面積は総面積の93%を占め、そのうち、海抜1500~3000メートルの中低山地を主とし、山地面積の約96%を占めている。同地区にある主な山は、北東部の周辺地区にある米倉山、大巴山、南東部の周辺地区にある大婁山、七曜山、巫山、北西部と南西部の周辺地区にある竜門山、邛らい山、大相嶺などである。盆地の南西部の周辺地区にある仏教聖地の一つとして有名な峨眉山と西北部周辺地区にある道教の聖地の一つとして有名な青城山はいずれも内外でよく知られている観光地である。同地区にある最高峰は西部の岷山の主峰である雪宝頂で、海抜は5588メートル。同地区は丘陵と平原が少なく、山地の間にまばらに散在している。地元の人びとの間では平原は壩子と称されており、よく知られている平原としては広元壩子、秀山壩子、天全壩子などという名がつけられており、地元の農業の中心地帯である。
四川省南西部の山間地帯は青海・チベット高原東部の横断山脈の中央部に位置し、地形は中山峡谷に属している。この地帯の面積の94%は山地で、ほとんどが南北方向に走っており、二つの山の間は谷となっている。山地の海抜はほとんどが約3000メートルで、4000メートル以上の山もある。主な山は小涼山、大涼山、小相嶺、錦屏山である。最高峰は石綿、九竜、康定という三つの県の境界一帯にある無名山峰で、海抜は5793メートル。同地帯の東部にある大涼山山地は山地高原の地形である。山地高原の頂上部の海抜は3500~4000メートルで、北側は大風頂、南側は黄茅こう。この地帯の中央部にある安寧渓谷は平原で、面積は約960平方キロ、四川省で二番目の平原である。
四川省北西部の高原地区は青海・チベット高原南東部周辺地区と横断山脈の一部で、海抜は4000~4500メートル、四川省北西部高原と四川省西部山地に分かれている。四川省北西部高原の地形は西から東へ向って傾斜し、丘陵高原と高平原に分かれている。若爾蓋、紅原、阿壩にある高原の沼沢は中国の南部地区における最大の沼沢地帯である。四川省西部の山地は北西が高く、南東が低い。山地高原と高山地渓谷区に分かれている。主な山脈としては岷山、巴顔喀拉山、ムニマチ(牟尼芒起)山、大雪山、雀児山、沙魯里山がある。大雪山の主峰であるコンガ(貢嘎)山の海抜は7556メートルで、四川省最高峰であるばかりでなく、世界でも名の知れた高峰である。

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気候 anchor.png

四川省は亜熱帯地帯に位置し、複雑な地形と異なる季節風循環流の交替の影響を受けるため、気候は複雑かつ多様な様相を呈している。東部盆地は亜熱帯湿潤気候に属し、西部の高原は地形の作用で、垂直型の気候帯を主とし、南部の山地から北部の高原へと亜熱帯から亜寒帯に移り変り、垂直の方向に亜熱帯から永久凍結帯などさまざまな気候がある。複雑かつ多様な気候は四川省の経済、特に農業生産の全面的な発展に役立っている。
東部盆地の年間日照時間は900~1600時間、全国で日照時間が最も短い地域である。地域の面では西から東へと少しずつ増えている。盆地の西部は900~1200時間、盆地の中央部は1200~1400時間、盆地の東部は1400~1600時間。春と夏の日照時間は秋と冬より長く、真夏は最も長い。年間における太陽光輻射総量は3100~4200兆ジュール/㎡。
西部の高原における年間の日照は2000~2500時間、地区によって大きな違いがあり、竜門山山間地帯だけが短く、わずか1600~2000時間である。年間における太陽光輻射総量は5000~6800兆ジュール/㎡、中国で光エネルギーの豊かな地域の一つである。
南西部山地の年間日照時間数は1200~2700時間で東部盆地の二倍となっている。日照時間は北東部から南西部へと少しずつ増え、乾燥期は降雨期より長い。年間太陽光輻射総量は4000~6200兆ジュール/㎡、小涼山東部の外側、光エネルギー資源は東部盆地より豊かである。
東部盆地の年間平均気温はセ氏14~19度、緯度が同じである地区より1度高い。1月の平均気温はセ氏3~8度、盆地の周辺はやや高い。4月の平均気温はセ氏15~19度。7月の平均気温はセ氏29~25度、年間で最も暑い月間である。10月の平均気温はセ氏15~19度、同地区の年間平均気温に近い。四季の分かれ目がはっきりしている。春の気温はセ氏10~21.9度、3カ月間続く。夏の温度はセ氏22度であるかそれを上回り、3カ月余り続く。秋の温度はセ氏10~21.9度、2カ月半続く。冬の気温はセ氏10度を下回り、3カ月半続く。年間の日間平均気温はセ氏10度であるかそれを上回り累積気温は4200~6100度、無霜期は280~300日。
四川省西部高原の主な地区の年間平均気温はセ氏8度を下回る。1月の平均気温はマイナス5度。4月の平均気温はセ氏5~10度。7月の平均気温はセ氏10~15度。10月の平均気温は約5度。夏がなく、冬が長く、三つの期間に分かれている。寒期の5日間の平均温度はセ氏0度であるかそれを下回り、冷期の5日間の平均温度はセ氏1.1~9.9度、温涼期の5日間の平均温度は10度であるかそれを上回る。年間の日間平均気温は10度であるかそれを上回り、累積気温は2000度を下回る。四川省南西部山地の年平均気温は、くぼ地は15~20度、山地は5~15度。1月の平均気温は15度、徳昌以南のくぼ地は10~12度、四川省で冬が最も暖かい地区である。4月の平均気温は10~24度。7月の平均気温は15~26度。10月の平均気温は10~20度。四季の移り目がはっきりしていない、普通は二つの季節に分かれ、年間の日平均気温は10度であるかそれを上回り、徳昌以南の渓谷の累積気温は4500度を上回り、徳昌以北は2000度に低下している。
東部盆地の大部分の地区の年間降水量は900~1200ミリ。地域の面では、盆地の周辺地区は盆地の底部地区より多く、盆地西部周辺地区の山地は四川省で降雨量の最も多いところで、1300~1800ミリ、盆地の北東と南東部周辺地区山地の降雨量は1200~1400ミリ。盆地中央部丘陵地帯は降雨量が最も少ないところで800~1000ミリ。季節別では、冬(12~2月)は降雨量が少く、年間降雨量の3~5%を占め、夏(5~10月)は降雨量が最も多く、年間降雨量の80%を占め、冬は乾燥しており、夏は雨が多い。四川省西部高原は降雨量が少なく、年間降水量は600~700ミリ。金沙江渓谷は400ミリを下回る。乾燥期と降雨期の違いがはっきりしている。6月~9月は降雨期で、降雨量は年間降雨量の70~90%を占める。11~4月は乾燥期で、各月の降水量は10ミリを下回る。
四川省南西部山地の降水量は地域によって大きな違いがあり、乾燥期と降雨期がはっきりしている。年間降雨量は800~1200ミリ。木里以北と四川省西北部高原とが隣接するところの年間降雨量は800ミリを下回る。安寧河東側は東部盆地とほぼ同じで、年間降雨量は約1000ミリ。降雨期(6~9月)の降雨量は年間総降雨量の85~90%を占める。

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土地 anchor.png

四川省は面積が広く、土壌の種類も多く、垂直型の分布がはっきりしている。平原、丘陵は主に水稲土、沖積土、紫色土などで、四川省の農作物の主な産地となっている。高原、山地は海抜の高さによって、土壌の種類も異なり、多くは異なった作物の栽培に適した土壌である。
四川省のほとんどの土壌は紫色土で、ジュラ紀、白亜紀の紫色砂岩、泥岩が風化して形成したものである。主に四川盆地の海抜800メートル以下の低い山と丘陵地帯に分布している。紫色土にはカリウム、リン、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガンなどに富んでおり、土質の風化の度合も低く、肥沃である。面積は約16万平方キロで、四川省で面積の最も広大な土壌の一つである。
盆地周辺の山地、盆地にある川沿い地域の両岸地帯、四川省西部平原の階段形地帯と丘陵地帯に黄色土が分布している。海抜は1000~1200メートル。それは石灰岩、砂岩、シェール、変成岩、第四紀れき岩で、四季の違いがはっきりしている中亜熱帯は湿度が高く、蒸し暑い環境の中で風化によって形成されたものである。黄色土壌は肥沃度が高いとはいえ、粘結度が高く、酸性が強い。盆地・山間地帯には、黄褐色土壌と黄褐土が分布している。
四川省南西部山地の渓谷には、赤色土壌とだいだい色の土壌が分布し、主に海抜1100~1800メートルの寧河、金沙江、雅礱江の渓谷の斜面の階段状地帯と湖となったくぼ地に分布している。甘孜州の一部の地域では赤色土壌が海抜2100メートル以上のところまで存在する。酉陽、秀山にも広大な面積の赤色土壌が分布している。赤色土壌の質は花崗岩、変成岩、砂、泥岩と第四紀の沈殿物で、長年の乾燥と湿潤の環境の下で風化によって形成されたものである。酸性から微酸性のものがあり、高粘結度、高硬度、リン不足で、土壌は肥えていない。
四川省西北部の高い山には広大な面積の森林土と湿原土が分布しており、主に高山湿原土で、海抜3000~4700メートル以上の高山森林地帯に分布している。草の根の層が約10センチもあり、有機物が約15%を占め、微酸性から中性のものもあり、腐蝕、湿原化し、海抜の低い所は農地として開墾することができ、高いところは天然の牧場である。
高山寒漠土は高原と高い山の頂上部にあり、海抜4700~5000メートルで、雪線以下、高山湿原土より上に分布しており、岩石が風化し、土壌を形成するに至らず角の形をした小石が多い。岷江大渡河、雅礱江、金沙江上流の渓谷の両側には褐色土壌、黒褐色土壌、褐色土が分布している。
黒褐色土壌は海抜2800~3000メートルのところに分布し、粘土に含まれる鉱物はモンモリロナイトを主とし、鉄の遊離度が低く、弱酸から酸性のものまであり、塩基飽和度は60%を上回る。褐色土壌は海抜2000~2700メートルのところに分布し、酸性から弱酸性のものまであり、塩基飽和度は無飽和から飽和までのものがあり、腐植質は4~7%、天然肥沃度が高い。
褐色土は、海抜1000~2500メートルのところに分布し、黄土から形成されたもので、表層は無から弱石灰に至るものの反応が見られ、下層部は50~70センチのところは石灰質土層であり、PH値は7.5~8.0。
沼沢土は主に若爾蓋地区に分布している。寒くて湿度の高い環境の下で、沼沢湿原植物が高原のくぼ地と渓谷のくぼ地で見られ、その表層は草根層で、下は鉱物質の潜在的形成層があり、有機物の含有量は5~25%、窒素とリンの含有量も高く、特有の泥炭層が形成されている。

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鉱物 anchor.png

四川省は中国で鉱物資源が豊富な省の一つで、現在123種の鉱物が発見されており、埋蔵量が確認されているものが89種もあり、そのうちの45種は全国で前列を占めている。おおまかな統計によると、石油、天然ガスのほかに、鉱産地が5712カ所もあり、そのうち、鉱床が1153カ所、大中型鉱床が491カ所もある。
四川省は鉱産物の種類が多い。現在、国民経済が必要としているエネルギー、冶金、化学工業、建築材料などの基礎工業の鉱物原材料が豊かである。一部の優位を占めるか潜在的優位のある鉱物は一つかいくつかの地域に集中しており、大規模な工業基地を築き上げることに適し、鉱物資源を合理的に利用することができる。石灰硫酸ナトリウムは成都平原に集中しており、リンは綿竹、什邡、漢源、馬辺、雷波一帯に集中し、岩塩は自貢、威遠、南充、塩源などの地区に集中し、石炭と単硫鉄鉱は主に四川省南部地区に集中し、水銀鉱は酉陽、秀山地区に集中しており、銅、鉛、亜鉛は会理、会東一帯に集中して分布している。四川省の鉱物の中で鉱床の共生のものが多く、総合評価、総合開発にとってプラスとなり、最大の収益を得るメリットがある。竜門山の什邡式のリン鉱には硫黄、リン、アルミニウム、ストロンチウム、稀土、ヨードなどの共生が見られる。
四川省における固体鉱物埋蔵量で全国のトップを占めているのはバナジウム、チタン、単硫鉄鉱、白亜、セメント配合原料用鉱石、陶磁器用砂岩、セメントの配合原料用粘土、精錬水晶、光学ホタル石、ガラス用脈石英など10種類がある。二位を占めているのは石灰硫酸ナトリウム、岩塩、アスベスト、白雲母、カドミウム、ヨード、セメント石灰岩、溶剤石灰岩、ガラス用白雲母、レンガ用砂岩、セメント配合原料用泥岩など12種類がある。三位を占めているのは鉄、アルミニウム、亜鉛、プラチナ類、ベリリウム、リチウム、ストロンチウム、臭素、晶質石墨など10種類がある。四位を占めているのはニッケル、カリ岩塩、青石綿、ガラス用砂岩、ケイソウ土など5種類がある。五位を占めているのはマンガン、アルミニウム、水銀、タンタル、リン、長石、セレンなど7種類がある。四川省の鉱物の分布は顕著な地域的特徴を持ち、東部、西部、盆地、山間地帯に、それぞれの特色がある。東部盆地には主に岩塩、石灰硫酸ナトリウム、石膏、石灰岩、天青石、石油、天然ガス、一部の鉄、粘土、砂岩などの堆積鉱物がある。盆地周辺の山間地帯はかなり複雑である。四川省北東部はマンガン、バリウム、鉄、黒鉛、大理石、石炭。四川省西北部はイオウ、リン、石炭、砂金。四川省南西部は単硫鉄鉱、石炭、リン、鉛、亜鉛。四川省南東部は水銀、アルミニウム、重晶石、ホタル石。攀西地区はバナジウムチタン磁鉄鉱、富鉄鉱、銅、コバルト、ニッケル、タングステン、鉛亜鉛、希少金属、アスベスト、蛇紋石、石墨、ケイソウ土。西部の高原には金、銀、プラチナ類、希少金属、ウラン、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、すず、水銀、雲母、泥炭、地熱資源がある。四川省の石油・天然ガス資源は天然ガスを主とする。四川省の石油の埋蔵量が非常に少なく、全国の石油資源のわずか0.005~0.002%しか占めていない。天然ガス資源は盆地にある12の地区・市に散在している。探査の進展に従って、ガス田の数と埋蔵量が増えつつある。四川省は中国の天然ガス、特にガス田ガスの分布が最も集中している省である。天然ガスは中小型ガス田を主とする。現在、確認済みのガス田埋蔵量の中で、埋蔵量100億立方メートルのものは威遠、臥竜河、中壩、長い歴史のある非圧井ガス田の4カ所がある。四川省には希少金属、希土類金属の資源が豊かで、埋蔵量が確認されているものとしてはリチウム、ベリリウム、ニオビウム、タンタル、ジルコニウム、ガリウム、セシウム、希土、ストロンチウムなど9種類がある。リチウム、ストロンチウムの埋蔵量が多く、品質もよく、採掘しやすく、国内で重要な位置を占めている。四川省の黄金、銀の生産は、歴史上重要な地位を占めてきた。四川省は中国の重要な金産出省の一つであり、産地が多く、分布も広い。1988年までに、四川省では金鉱産地430カ所が発見されており、そのうち、岩金の産地が184カ所もあり、砂金の産地が224カ所もある、金随伴の産地が22カ所もあり、確認ずみの金鉱埋蔵量は211トンで、全国の埋蔵量の3%を占め、全国で十一位である。四川省は金鉱の分布が広く、ほとんど四川省の至る所に分布している。主に阿壩州、甘孜州、涼山州の一帯に分布しており、盆地西部では800キロも延々と続く金鉱帯が形成されている。そのうち竜門山以西、鮮水河以北の四川省西北部地区(主に甘孜、色達、若爾蓋、松潘、平武の諸県が含まれる)は、中国の六大金鉱の重点地区である四川省、陝西省、甘粛省という「黄金のトライアングル地帯」地区の主要な構成部分である。
四川省は中国でウラン鉱物資源が豊かな省である。現在、ウラン鉱床が10カ所発見されており、そのうち、中型鉱が3カ所、小型鉱が7カ所もある。そのほか、多くの鉱山でも放射性の異常が見られ、探査が待たれている。四川省のウラン鉱床は主に堆積鉱の炭素ケイ素泥岩タイプで、その次は砂岩タイプ、花崗岩タイプと火山岩タイプである。
石炭は重要なエネルギー鉱物であり、重要な化学工業原料でもある。昔から「工業の食糧」といわれてきた。1992年までに、四川省で確認済みの石炭資源埋蔵量は477億トンで、全国の石炭資源総埋蔵量の15%を占め、そのうち確認済み工業用埋蔵量は101億トン。四川省の石炭は種類がよくそろっており、無煙炭、低品位石炭は256億トンで、537%を占める。低品位の石炭、有煙炭は170億トンで、356%を占める。褐炭は32億トンで、66%を占める。泥炭は19億トンで、41%を占める。

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水資源 anchor.png

四川省には河川が1400余本もあり、流域面積500平方キロ以上の河川が343本もあり、十分な水資源と水エネルギー資源に恵まれている。年間における河川流量は3000億立方メートルで、全国でトップ。主な河川は渓谷を激しく流れ、エネルギーが形成されている。水エネルギー蓄積量は全国の五分の一を占め、そのうち開発可能なものは9200万余kWで、全国でトップ。特に金沙江、雅礱江、大渡河は四川省の水力資源の三分の二を占め、1万kW以上の水力発電所を建設できる所が200余もあり、百万KW以上の水力発電所を建設できる所が20余もある。
四川省は地下温泉資源も豊かで、温泉が354カ所もある。
水温がせ氏90度以上の温泉が1カ所、60度~90度の温泉が40カ所、40度~60度の温泉が134カ所、25度~40度の温泉が119カ所もある。地下温泉と地熱エネルギーの開発・利用には大きな将来性がある。
四川省は長江水系に属する地域である。長江は同省を貫いて流れ、宜賓市以北は金沙江と称され、宜賓市から湖北省宜昌市までの区間は川江あるいは蜀江と称されている。川江の長さは1030キロ、流域面積は50万平方キロ。川江の北岸は支流が多くて長く、著名な岷江、沱江、嘉陵江がある。南岸は河川が少なくて短く、比較的長いのは鳥江、綦江、赤水河で、バランスのとれていない中心へと向かう形をなしている。四川省域内を流れる平均流量は2171億立方メートル。
四川省には天然の湖沼が1000余もあるが、水域面積は大きくなく、普通は1平方キロ以下である。左所海、永寧海、勒得海とも称される瀘沽湖は面積がわりに大きく、四川省の塩源県と雲南省の寧ろう県の間に位置し、面積は72平方キロ、そのうち約27平方キロが四川省にある。標高は2700メートル。邛海は別名邛池で、西昌市の南東から5キロ離れたところにあり、水域面積は31平方キロ、最も深い所は34メートル、四川省最大の湖である。標高は1510メートル。馬湖、別名竜湖といわれ、雷波県北東から25キロ離れた黄琅区にある。標高は1100メートル。面積は約7平方キロ、最も深い所は160メートル、貯水量は3億立方メートル、地震によってできた湖である。新海路は甘孜州雀児山南のふもとに位置し、標高は4118メートル、氷蝕湖で、四川省の標高が最高の湖の一つで。南から北への長さは約3キロ、東から西への幅は1キロ。

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生物資源 anchor.png

四川省は亜熱帯に位置し、生物資源が豊かである。四川省の野生動物資源と植物資源はいずれも全国で重要な位置を占めている。四川省の地形と気候がさまざまなので、植物の種類も豊かである。同省の維管束植物は全国の三分の一を占め、森林面積は746万ヘクタール、全国で二番目の森林地帯である西南森林区の主要な地帯であり、多くの貴重な種類の木が生えている。森林は河の中流・上流に分布し、重要な水源の涵養と水土保持の役割を果たしている。四川省には1638万ヘクタールの天然牧草地がある。植物資源は4000種以上ある。四川省は土地が広く、氷河の大面積破壊による影響がそれほど大きくないため、現代生態環境が優れており、動物資源が豊かで、種類が非常に多い。脊椎動物だけでも、全国の40%を占め、その中には国の重点保護指定を受けている希少動物が55種もある。よく知られているパンダは、主に四川省域内にある四つの山系の36の県と保護区に生息している。
四川省は熱水資源が豊かな亜熱帯モンスーン気候区に位置し、地形が複雑であるため、植物の種類も多い。おおまかな統計によると、高等植物が270余科、1700余属、1万余種もある。そのうち、さまざまな喬木が約1000もあり、全国の総計の半分を占めている。多種多様な樹木資源に恵まれ、さまざまな森林のタイプを構成している。
四川盆地(盆地周辺の山間地帯を含む)山地丘陵区の気候は1年中暖かく湿度が高く、森林はクスノキ科、ブナ科、ツバキ科を主とする湿潤性亜熱帯常緑広葉林、馬尾松、スギ、四川コノテガシワを主とする亜熱帯低山常緑針葉樹林、さまざまな大茎種の竹を主とする亜熱帯竹林である。四川省南東部山地の広大な渓谷盆地地区では、乾燥期と降雨季がはっきりしており、森林は乾燥に強いブナ科が優位を占める乾燥性亜熱帯常緑広葉林と雲南松を主とする亜熱帯針葉樹林である。四川省西部の高い山の渓谷地帯、山が高く、谷が深く、垂直の違いが大きく、主に温帯高原気候に属し、広大な面積のトウヒ属、クヌギ属を主とする亜高山常緑針葉樹林とアベマキを主とする山地硬葉常緑広葉林がある。四川省北西部の高原地帯は高原の寒冷大陸性気候に属し、亜高山常緑針葉樹林が熱水資源に適した一部の地域に小面積であるが存在している。広大な高原で、気候が寒いために、最も暖かい月間の平均温度は10度以下で、森林生長帯以上にある。風が強く、環境が極めて劣悪なため、喬木の生長は難しく、高山高原低木と高山高原湿原が広い範囲に分布している。
四川省は動物資源が非常に豊富で、脊椎動物だけでも1100余種もあり、全国の総数の約40%を占め、そのうち、鳥類と動物類は全国の半分を占めている。資源としての動物は特産としての動物と希少動物、人類の生活・生産、医療衛生・保健、文化・教育などと緊密な関係がある野生の動物を指す。それらの人間に対する社会・経済的意義によって希少動物類、毛皮・革・羽毛用動物類、漁労・狩猟用動物類およびその他の資源としての動物類と有害動物類などに分けられている。
四川盆地と周辺の山地は、耕作の歴史が長く、栽培業のものが比較的発達しており、耕地用動物類を主とし、希少動物としてはオシドリ、華南虎などがある。盆地の西部山地、四川省西部高山渓谷、四川省南西部山地では資源としての動物が豊かで、特産物としての動物が非常に多い。希少動物は主にパンダ、ターキン、キンシコウ、レッサー・パンダ、クチジロジカ、ニホンジカ、マエガミジカ、ヒマラヤジャコウジカ、アオカケイ、チベットセッケイなどがある。鳥類はガビチョウ亜科とキジ科が優位を占め、そのうちの四川山シャコ、キジウズラは特産物としての鳥類である。爬虫類と両生類がたくさん存在し、宜賓の竜蜥(トカゲの一種)、峨眉ヒキガエル、キタサンショウウオなど多くの特産品がある。四川省北西部高原の動物も珍しいものがあり、主に高原の悪劣な環境に適応できる洞窟に生息している動物であり、毛皮用の動物は多く質的もも優れ、希少動物は主に野生のロバ、野生のヤク、クチジロジカ、チベットカモシカ、チベットレイヨウ、アカシカ、ヒマラヤジャコウジカ、チベットセッケイなどがある。毛皮資源としての動物の中のヒマラヤマーモットの資源が豊かである。

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支柱産業 anchor.png

IT産業、水力発電、機械冶金産業、医薬・化学工業、観光産業、飲み物・食品産業

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農業 anchor.png

農業の構造調整に力を入れ、農民の収入を増やした。工芸作物の栽培面積が拡大され、農産物の優良品質率と商品化率が向上した。牧畜業生産額は農業生産総額の44%を占めている。農業の産業化経営、郷鎮企業、小都市建設、労務輸出に新たな進展が見られた。1235万人の農村労働力が移動し、郷クラス情報サービスステーションが1000余カ所建設された。自然災害がゆゆしく、食糧が512万トン減産した状況の下で、農民の一人当たり純収入は72元増の1987元に達した。(2001年)

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マスメディア anchor.png

新聞は四川日報、成都晩報など。
放送局は四川人民放送局、四川テレビ、成都テレビ、成都人民放送局などがある。

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交通 anchor.png

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航空 anchor.png

四川省の航空事業は急速な発展を遂げている。成都双流国際空港は中国四大空港の一つとなっている。成都、瀘州、宜賓、達川、西昌、南充という六つの全国向けの民間用空港がある。現在、成都双流国際空港を利用する航空公司は16社に達し、航空ルートが140余本もあり、内外の数多くの都市に直航することができる。

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鉄道 anchor.png

鉄道は四川省の交通の大動脈である。現在、四川省では宝鶏=成都鉄道など複線電化鉄道幹線が5本、鉄道支線が8本、ローカル鉄道4本からなる鉄道ネットワークが形成されている。宝鶏=成都複線電化鉄道は隴海(連雲港=蘭州)鉄道とつながり、中国最初の電化鉄道である。襄樊=重慶鉄道は達県=成都鉄道とつながり、四川省と湖北省の間の重要なルートである。成都=重慶鉄道は四川省を貫き、四川省から貴州省と華南地区に通じる重要なルートでもある。成都=昆明鉄道は南は南寧=昆明線とつながり、成都から北海、海岸地域への最短ルートである。建設中の内江=昆明鉄道、遂寧=重慶、達州=万州鉄道は四川省と隣接する省・市の鉄道交通状況を引き続き改善することになろう。

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道路 anchor.png

四川省の道路は成都を中心として、支線道路が放射状に分布し、同時に、東から西、南から北への道路が縦横交叉している。高速道路の開通キロ数は1152キロ。主要な道路幹線は、四川=チベット道路、四川=青海道路、四川=甘粛道路、四川=陝西道路、四川=重慶道路、四川=雲南東路、四川=雲南中路、四川=雲南西路、四川=雲南道路など。成都バスセンター旅客輸送ステーションは四川省最大の道路旅客輸送中枢である。四川省最初の高速道路である成都=重慶高速道路は四川省と重慶市の間の道路交通の大動脈である。長さは340.2キロで、1995年に開通した。そのほか、成都=都江堰、成都=綿陽、成都=楽山=峨眉山、成都=雅安、内江=自貢=宜賓などの高速道路も四川省の道路交通の中で大きな役割を果たしている。

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水運 anchor.png

四川省は全国で水路輸送が発達している省の一つで、長江は同省を貫流し、水路輸送の幹線で、岷江、金沙江などの支線とつながり、省内で天然の水路輸送ネットワークが形成されている。四川省の水路は主に金沙江、長江沱江、嘉陵江水系水域からなり、そのうち、金沙江新市鎮以南、岷江楽山以南、嘉陵江閬中以南では年中船の航行が可能で、楽山、宜賓、瀘州は水路幹線にある重要な都市である。


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