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論語



論語は、孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後、弟子達が記録した書物である。『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の1つに数えられる。 四書のひとつである『孟子』はその言行の主の名が書名であるが、『論語』の書名が(たとえば「孔子」でなく)『論語』であるその由来は明らかでない。(『漢書』巻30芸文志に「門人相與輯而論纂故謂之論語」と門人たちが書き付けていた孔子の言葉や問答を、孔子死後に取り集めて論纂し、そこで『論語』と題したとある。)
学而第一
爲政第二
八佾第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
泰伯第八
子罕第九
郷黨第十
先進第十一
顔淵第十二
子路第十三
憲問第十四
衛靈公第十五
季子第十六
陽貨第十七
微子第十八
子張第十九
尭曰第二十

論語は別名、「倫語(りんご)」、「輪語」、「円珠経」とも言う。これは、六朝時代の学者、皇侃(おうがん)の著作『論語義疏』によると、漢代の鄭玄(じょうげん)という学者が論語を以て世務を経綸することが出来る書物だと言った所から、「倫語」という語が出現し、又その説く所は円転極まりないこと車輪の如しというので、「輪語」というと注釈し、「円珠経」については鏡を引用して、鏡はいくら大きくても一面しか照らし出さないが、珠(玉)は一寸四方の小さいものでも上下四方を照らすものであり、諸家の学説は鏡の如きもので一面しか照らさないが、論語は正に円通極まりないものである、という所から「円珠経」と言うと説かれている。

『論語』は漢代には魯地方で伝承していた『魯論語』、斉地方で伝承していた『斉論語』、孔子の旧家の壁の中から発見された『古論語』の3派があった。編の数や順序もそれぞれで多少、異なっていたが、後漢末期に『魯論語』をもとにして現在の形にまとめられた。春秋末期の語法を残しているとの分析もあるが、平勢隆郎はこれを戦国時代に作文されたものとする。

『論語』は宋学が特に四書をテクストとして重視したことから、科挙の出題科目にもなり、約2000年間学問の主要科目になった。16世紀には、中国大陸で布教活動を行っていたイエズス会の宣教師によって「孟子」や「大学」など他の典籍と共にフランス語で翻訳され、フランスに伝えられていった。その結果、フランスでは貴族の間で、シノワズリと呼ばれる空前の中国ブームが巻き起こった(中国学も参照)。また当時の思想界において、儒教の易姓革命はヴォルテール、モンテスキュー、ケネーといった当時の思想家に大影響を与え、啓蒙思想の発展に寄与した。日本には、応神天皇の代に百済の王仁と言う人物によって伝えられたとされ、律令時代の官吏必読の書となった。


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