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洋河大曲 - 中国酒大全

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洋河大曲



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洋河大曲は、江蘇省宿遷市泗陽県産の白酒で、酒精度は55度、62度、64度の三種類ある。濃香タイプの大曲酒。全国名酒にも選ばれた酒である。

中国人はこの酒を、色、香り、旨さ、濃さ、コクの五つに風格があると褒め称える。

洋河鎮は非常に古い町で、後漢(25~220)のころから軍事上の重要な地点として知られている。黄河と淮河のちょうど中間に位置しており、古くから兵家の争奪の的になっていた白洋関(白閉関)の所在地である。南北を結ぶ大運河に近いため、水陸交通の要衝になっており、商業の中心でもあった。
明代には、大商人たちが出資した五つの商館が建っていた。商人たちは醸造にも出資しており、各地から酒造家が集まり、最盛期には15軒の造り酒屋で酒質を競い合っていた。

明代の詩人、鄒緝は、

白洋河下の春水碧く
白洋河中に沽客多し

と詠んでいる。沽客とは酒の仲買人のことで、彼らが千里をへだてた遠隔地から集まってくるほど、洋河酒は知れ渡っていたのである。
清代のはじめごろには、さらに有名になっており、康煕年間に編纂された『康煕字典』にも「洋河大曲は江蘇の白洋河に産する」とある。この酒は三百年以上前から歴史的な名酒なのである。
『宿遷県志』によると、清朝の乾隆帝(1736~1795)は二度目の江南行幸のとき、宿遷に七日間滞在してこの酒を飲み、「洋河大曲酒の味は香醇、真に佳酒なり」と筆をとっている。

洋河大曲酒の原料は、江蘇省産の皮が薄く粒の大きな澱粉含有率62%以上の良質な高粱。小麦、大麦、えんどう豆を糖化発酵剤にし、地下河を流れる美人泉の水を用い、人工の穴蔵で長期発酵させて醸造する。

長いあいだ、この酒を愛してきた人々は、

香りをかぐと馬も足をとめ
車もとまる
酒の味は天上にまで達し
飛ぶ鳥も匂いをかいで鳳にとなり
酒粕を水に入れると
泳ぐ魚も竜になる

と称え、香りは五州四海にただよい、地にこぼれた酒粕で千村万戸の豚をふとらせることができる江南第一の味であると賞賛を惜しまない。


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