中国文化と中国人 - 恋する中国

留学生を採用する日本企業の意識 - 中国人留学生のトリセツ

HOME > 中国人留学生のトリセツ > 労働 > 留学生を採用する日本企業の意識

留学生を採用する日本企業の意識



従来、日本企業の多くは、アジアをはじめとした海外諸国を「生産拠点」と考えていた。しかし現在は、商品を販売し、事業を行う「マーケット(市場)」として捉えている。
販売やマーケティングなどでは、現地の感性やネーミングが重視されているため、現地国の社員の意見をもとに、事業計画が進むことも少なくない。そのため、自国のことを深く理解している外国人を採用し、人材として活用することが進みつつある。

企業が外国人留学生を採用する主な目的は次のとおりである。

  1. 国籍を問わず(国内外の枠を超えて)、レベルの高い人材を確保したい。
  2. ビジネスの海外展開に伴い、相手国の出身者を確保したい。
  3. 語学力、IT関連などで、企業に不足している能力、人材を確保したい。
    (日本人だけでは、必要な人材がまかなえない)
  4. 企業内のダイバーシティ(多様性)を進める。
  5. 研究開発部門などで、高度技術人材を採用したい。

企業が留学生に期待すること anchor.png

日本人が10人集まっても、日本人の発想しかできないことが多い。
その中に外国人が1人でもいれば、日本人とは違う発想ができるかもしれない。企業は外国人留学生に対して、「日本人と違った考え方を出してほしい」「自分の意見をしっかり言える人であってほしい」と期待している。
また、外国人社員が母国の人とコミュニケーションすることで、トラブルが起こらないようにしたいと考えている。
例えば、海外の工場でつくった製品の品質が悪い場合に、「どう説明したら、母国のスタッフに伝わりやすいか」「どう説明すると納得するか」ということを理解し、対応してほしいのである。
留学生の日本での経験や知識を生かして、「その品質ではお客様が買ってくれない」「お客様が買ってくれなければ利益がでない」など、そうしたことを母国の人と十分にコミュニケーションしてほしいと考えているのである。

Page Top

企業の意識調査結果 anchor.png

「外国人はロイヤリティが低い」「日本人と比べて定着率が悪い」といわれることがあるが、これは根拠のない先入観で、外国人の雇用が進んでいる企業では当てはまらない傾向が強い。
大手調査会社の調査結果では、外国人の活用実績のある企業は、次のようなメリットを強調している。

  1. グローバルな視点が日本人に浸透する。
  2. 海外展開において、外国人社員の持つ言語能力、人脈、文化理解を活用できる。
  3. 社内に、多様な属性を活用する機運が生まれる。

また、一度外国人を採用した企業は、その後も続けて外国人の雇用を行いやすい傾向がある。逆に、これまで一度も採用したことのない企業は、今後も外国人を採用する可能性は少ないと思われる。
現在、「留学生30万人計画」が掲げられているが、今後、外国人留学生の雇用が広がるためにも、こうした企業の意識が変わっていくことが望まれている。
企業から見た留学生の採用・活用時の課題として、「文化や習慣の違い」、「職場内での意思疎通」などがあげられている。こうした理由で、雇用をためらい、結果的に採用にいたらないケースが少なくない。
また、採用時のポイントとして「日本語能力」を重視する企業が多い。ある大手企業では、外国人留学生を採用する条件を「日本語能力検定1級か同等以上」としている。
日本の会社で、日本語以外の言語を、社内の公用語としている会社は少数である。社内で不自由なくコミュニケーションできる能力、十分な日本語能力があるかどうかを重視している。

Page Top

留学生の採用に関する調査 anchor.png

独立行政法人、労働政策研究・研修機構が行った、「外国人留学生の採用に関する調査」の結果(抜粋)は、以下のとおりである。

  1. 過去3年間の留学生の採用状況
    1. 採用した企業…9.6%
    2. 採用しなかった企業…89.5%
    • 規模別に見ると、正社員300人以上の企業では、3社に1社の割合で採用実績がある。
  2. 採用した理由
    1. 国籍に関係なく優秀な人材を確保するため(専門知識・技術)…52.2%
    2. 職務上、外国語の使用が必要なため…38.8%
    3. 事業の国際化に資するため…32.4%
    4. 外国人ならではの技能・発想を採り入れるため…9.3%
  3. 採用しなかった理由
    1. 社内の受入体制が整っていない(コミュニケーション問題など)…44.9%
    2. 外国人の採用自体に消極的だから…43.8%
    3. 在留資格の変更などの手続きが煩わしそうだから…17.4%
    4. 最近、日本人を含めて社員を募集していないから…17.1%
    5. 外国人留学生の募集の方法がわからなかったから…16.6%
    6. 外国人留学生の処遇や人事管理の方法がわからなかったから…16.1%
  4. 今後の留学生の採用見込み
    1. 過去3年間で留学生を採用した企業では、79.5%が「あると思う」と回答
    2. 採用しなかった企業では、77.7%が「ないと思う」と回答
  5. 留学生専用の採用枠
    留学生を採用する際に、日本人社員とは別に採用枠がある企業は17.3%
  6. 採用経路
    1. 新聞、就職情報サイト、就職情報誌、自社ホームページ等で募集…36.2%
    2. 大学、指導教授の紹介…27.9%
    3. 社員、親会社、取引先の紹介…27.6%
    4. ハローワーク、外国人雇用サービスセンターを利用…18.6%

HOME > 中国人留学生のトリセツ > 労働 > 留学生を採用する日本企業の意識

HOME > 中国人留学生のトリセツ > 労働 > 留学生を採用する日本企業の意識

中国人留学生のトリセツ - 留学生を採用する日本企業の意識

サイト内検索
LINKS
メニュー
ログイン

ユーザー名:


パスワード:




Online
31 人のユーザが現在オンラインです。 (1 人のユーザが 中国人留学生のトリセツ を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 31

もっと...
Copyright © 2001 - 2020 Area Zero All Rights Reserved.