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メンタル - 中国人留学生のトリセツ


メンタル



中国人留学生がホームシックになったり、鬱(うつ)状態になったりすることはよくあることで、異常なことではない。しかし、不眠が長く続くときなどは、クリニックなどに行って薬をもらうとよい。

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来日直後は「ハイ」な状態で、毎日が忙しく過ぎていくが、しばらくして落ち着いてくると、ホームシックになることが多い。
現在は、インターネットの普及と進歩により、ネットを開けば、中国の新聞は読めるし、中国のテレビを見ることもできる。また、ウェブカメラなどを使えば、家族の顔を見ながら話しもできる。
そういった意味では、昔に比べ「孤立感」という意味では随分と改善している。
とはいえ、外に出れば知らない人ばかり。言葉は意外と分からないし、書類を一つ書くにも何時間もかかる。次第に疲れてきて、気分もヘコむ…というわけである。
また、疲労がたまり、よく眠れず、慣れない食べ物で胃腸の調子も悪い、となれば、徐々に気分が滅入ってくる。話す相手がいないと、ますます気分が落ち込む。このような状態は、基本的には徐々に改善していく。
しかし、時間がたっても改善しないものもある。それは「うつ病」だ。これは病院に行き、薬による治療が必要だ。そして、十分な休養を取ることが大切である。
異文化のなかでは、気分が目まぐるしく変化し、また、自分の気持ちを正確に捉えることができない。それが当然なのだ。慣れ親しんだ環境を離れることは、ある意味大きなチャレンジであり、強いストレスがかかる経験だ。

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季節性のもの anchor.png

異文化適応に関する報告などでは、季節性の気分の変動がよく話題に出る。カルチャーショックは、人々や文化の問題だけではなく、自然環境の問題でもある。

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どの様な症状か? anchor.png

「11月うつ」(November Depression)という言葉がある。11月になると、日も短くなってきて、すぐに夜になってしまうし、葉がハラハラと落ちてきたりする。なんとなく憂うつな気分になってくる。それに、11月には特に楽しい行事はなく、日常生活が淡々と続く。特に、10月に入学した留学生(留学生は4月と10月に入学してくる)にとっては、日本で最初の冬。暖かい地域から来た学生は布団すら使ったことがない、という人もいる。そういう人達が、落ち葉を見たり、雪が降るのを見ていると、何となく「これでいいのか。日本に来たのは正解だったのか」と内省的な気分になってくる。
次には「クリスマスうつ」が来る。「自分の国にいたら家族や友達に囲まれて楽しいクリスマスを過ごしているのに、自分は異国に一人でいる」という感じをひしひしと感じる。雪が積もる地方であれば、雪の中に閉じ込められたような気分になる。
そして次には「正月うつ」だが、これもクリスマスうつと同じである。中国は旧正月を祝うため、その時期に来る。
その後、春がもうすぐ来るという段階になって、ほっとしてくる。しかし、危機が去ったかというと、そうでもない。日本では古来、春先を「木の芽時」と呼んでいるが、調子を崩しやすい時期だ。

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どうするか? anchor.png

まずは「みんな不安な11月」という言葉を留学生に覚えてもらう。特に四季がはっきりしている日本では、季節によって体調が変化するのは当然だ。秋になって不調になるのは、自分だけではない、などとオリエンテーションできちんと指導する。
人間は意外と外界の日照時間や温度に左右されて生きている。「季節性うつ病」という病気まであるくらいで、秋の季節は不調なのだ。こういう時期なんだと思うと、「みんなも同じなのか」と、少し安心できる。
できるだけ部屋の中を暖かくして明るくし、布団もいいものを用意する。また、先輩の留学生に、日本での過ごし方を説明してもらう。日本の寒くて長い冬を、どう楽しく過ごすことができるかは、長く日本にいる留学生がよく知っている。

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精神科で薬をもらう anchor.png

留学生は異文化の中にいる。日本文化や人間関係には徐々に慣れていくが、常にどこか緊張しているものだ。そのときに何か大きな問題(ストレス)が起きれば、眠れないなどの症状が出ても当然だ。
緊張状態が続くようなら、精神科で薬をもらったほうがよい。アルコールなどと比べてずっと安全だ。その際、留学生に「病院に行ったほうがいい」と言うと、心理的な抵抗(自分は病気ではないという気持ち)が強く出る場合もある。誘い方としては、「睡眠不足が続くと、研究にも悪影響がある。まずはゆっくり寝て、すっきりしたらいいアイディアも出てくる。だから眠れる薬をもらおう」というような形で具体的に誘う。
精神科というと、以前は暗いイメージがあったと思うが、今はすっかり変わってきている。特に、街中にあるクリニック(入院施設をもたない病院)は、きれいで落ち着ける雰囲気だ。医師も看護師もきちんと時間をかけて話を聞いてくれる。仕事の帰りに診察に立ち寄るサラリーマンなど
がたくさんいて、他の病院と変わりない。




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