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「寿」の字はNG



「寿」の字はNG :: 恋する中国

寿の字が冠婚葬祭に使われるのは、日本では結婚式だが、中国では葬式の場合である。

日本の代表的な国語辞典である広辞苑には、「寿」の意味が以下のように記されている。

  1. 言葉で祝うこと。また、その言葉。
  2. 命の長いこと。長命。寿命。
  3. めでたいこと。いわい。祝言。また、その儀式。

それに対して、中国語辞典(中日辞典:小学館)には、以下のように記されている。

  1. 長生きをする。長寿。長命。
  2. 年齢。寿命。
  3. 誕生日
  4. (婉)死後に備え、生前に準備するもの。

※上記4の(婉)は、婉曲表現の意味。

日本でも中国でも「寿」はもともと「長寿」の意味であるから、中国で葬式のシンボルマークとして使われるのは一種の婉曲用法である。「寿」のつく語で、葬儀と関係ある言葉としては、

  • 寿材(生前に準備する棺桶)
  • 寿穴(生前に用意しておく墓)
  • 寿衣(死者に着せる白い衣裳)

などがある。いずれも婉曲表現であるが、中国人が日本の結婚式の「寿」の字を見て不思議に感じたり、不吉だと思うのは、こういった背景があるからである。
しかし一方、中国でも「寿」の字は誕生日(とくに還暦を過ぎた人の長寿を願う場合)などの、おめでたい場合にも使われる。

  • 寿面(誕生祝いに食べる麺)
  • 寿桃(誕生祝いに用いる桃をかたどった菓子)
  • 寿蛋★〔羊の下にれっか〕(バースデー・ケーキ)

中国で「寿」の字は、慶弔に関して二面性があるわけだが、「寿」の字は葬儀用、死語の物品をさすことが多いため、結婚式では使わない。したがって、中国人の結婚式に招待された場合、「寿」の字が書かれたもの(ご祝儀袋など)は使わないようにしたい。これは日本国内で行われる結婚式であっても、新郎新婦が共に中国人なら、「寿」の字はさける。

日本人と中国人の結婚式の場合、結婚式が中国で行われるなら、やはり「寿」の字はさける。たとえ日本人側の招待客であったとしても、そこは中国であり、相手方は中国人なのだから、中国の習慣に従うべきである。

日本国内で行われる日本人と中国人の結婚式の場合であれば、「寿」の字を使うことは全く問題ない。とくに日本人側の招待客として出席するのであれば、ごく普通に日本人が使うご祝儀袋などを使用してよい。中国人と結婚する当人ならまだしも、親族まで中国の習慣を知っているということは少ないだろうし、ましてや日本国内で行われる日本人の結婚式である。相手方が中国人であろうと、日本式で全くかまわない。
ただし、中国人側の招待客として出席するなら、「寿」の字はさけたほうがいいかもしれない。在日の中国人で、しかも日本人と結婚しようという人であれば、そのくらいのことは知っていて当然、日本で日本人と結婚する中国人が、日本の文化にケチをつけるわけがない…などといった考えは甘い。一般的に、賢い中国人以外は、郷に入っても郷に従わない、他国の文化など興味もなければ知ろうともしない、ましてや尊重などするわけがない、「世界中どこにいても自分のやり方」というのが中国人だからである。


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