中国語検定とは、日本中国語検定協会が主催する正式名称日本中国語検定試験のこと。中検と略称されることもある。第1回試験は1981年。
中国語検定は日本国内において、中国語能力を測る指標として使われることも多く、会場数が主要都市6箇所(東京・名古屋・大阪・京都・福岡・沖縄)に限られるHSK(漢語水平考試)に比べ、中国語検定は全国54箇所(海外では北京・上海・シンガポールの3箇所)と受験会場も多い。
またスコア式の「ビジネス中検」も実施している。合格者には合否通知を発送するが、希望者には合格証明書及び認定証書を発行している。
中国語検定は中国語を学ぶ者にとって自分の実力を客観的に測定できる試験として、広く認められている。
出題傾向
中国語検定は準4級、4級、3級、2級、準1級、1級の全6段階あり、準4級は一般大学の第2外国語で前期修了レベル、4級は同1年修了レベル、3級は同2年修了レベル。2級は複文を含むやや高度の中国語の文章の読み書き、日常会話レベル。準1級は社会的に必要な中国語を基本的に習得し、簡単な通訳レベル。1級は高度な読解力・表現力を有する翻訳・通訳レベル。
ビジネスで能力を発揮するためには、中国語検定2級以上をめざしたい。
中国語検定試験日程
- 試験日
- 6月・11月・3月(第4日曜日)
※ 1級は年1回11月に実施。1次試験合格者は翌年1月(第2日曜日)に2次試験を実施。
※ スコア式ビジネス中検は年2回3・6月に実施。
- 申込期間
- 試験日2ヶ月前の15日~翌月15日(当日消印有効)
※申込締切日が日・祝日の場合は、翌日を締切日とする。
中国語検定認定基準
- 準4級
- 中国語学習の準備完了
学習を進めていく上での基礎的知識を身につけていること。
(学習時間60~120時間。一般大学の第二外国語における第一年度前期修了,高等学校における第一年度通年履修,中国語専門学校・講習会等において半年以上の学習程度。)
基本単語約500語(簡体字を正しく書けること),ピンイン(表音ローマ字)の読み方と綴り方,単文の基本文型,簡単な日常挨拶語約50~80。 - 4級
- 中国語の基礎をマスター
平易な中国語を聞き,話すことができること。
(学習時間120~200時間。一般大学の第二外国語における第一年度履修程度。)
単語の意味,漢字のピンイン(表音ローマ字)への表記がえ,ピンインの漢字への表記がえ,常用語500~1,000による中国語単文の日本語訳と日本語の中国語訳。 - 3級
- 自力で応用力を養いうる能力の保証(一般的事項のマスター)
基本的な文章を読み,書くことができること。
簡単な日常会話ができること。
(学習時間200~300時間。一般大学の第二外国語における第二年度履修程度。)
単語の意味,漢字のピンイン(表音ローマ字)への表記がえ,ピンインの漢字への表記がえ,常用語1,000~2,000による中国語複文の日本語訳と日本語の中国語訳。 - 2級
- 実務能力の基礎づくり完成の保証
複文を含むやや高度の中国語の文章を読み,3級程度の文章を書くことができること。
日常的な話題での会話が行えること。
単語・熟語・慣用句の日本語訳・中国語訳,多音語・軽声の問題,語句の用法の誤り指摘,100~300字程度の文章の日本語訳・中国語訳。 - 準1級
- 実務に即従事しうる能力の保証(全般的事項のマスター)
社会生活に必要な中国語を基本的に習得し,通常の文章の中国語訳・日本語訳,
簡単な通訳ができること。
新聞・雑誌・文学作品・実用文等やや難度の高い文章の日本語訳・中国語訳。 - 1級
- 高いレベルで中国語を駆使しうる能力の保証
高度な読解力・表現力を有し、複雑な中国語及び日本語(例えば挨拶・講演・会議・会談等)の翻訳・通訳ができること。
(1次)時事用語も含む難度の高い文章の日本語訳・中国語訳。熟語・慣用句等を含む総合問題。
(2次)中国人との会話及び通訳。
中国語検定解答方式
中国語検定の解答は、マークシートによる選択方式及びスコア式ビジネス中検を除き一部記述式。また、録音によるリスニングを課し、特に準1級・1級にはリスニングによる記述を課している。
なお、中国語検定では簡体字の使用が原則であるが、2級以上の級については、特に指定された場合を除き簡体字未習者の繁体字の使用は妨げない。但し、字体の混用は減点の対象となる。
中国語検定合格基準点
- 準4級:60点
- 4級:リスニング(60点) 筆記(60点)
- 3級:リスニング(65点) 筆記(65点)
- 2級:リスニング(70点) 筆記(70点)
- 準1級:リスニング(75点) 筆記(75点)
- 1級:リスニング(85点) 筆記(85点)
※ 準4級の基準点は,リスニング・筆記を合計した点数。
証明書類
郵便振替にて通信欄に級・認定番号・振込額の明細を記入して申込む。
(海外への発送は送料として400円を追加)
郵便振替:00150-7-250226 加入者名 一般財団法人 日本中国語検定協会
- 合格証明書・受験証明書…300円
- 認定証書(布製証書入れ付)…2、000円
- 英文合格証明書…600円
※スコア式ビジネス中検は、合格証明書に代えて得点証明書を発行。
※聴覚に障害のある者には、筆記試験のみの合格基準点到達証明書を発行することができる。
※認定証書には、協会がレベルを保証する有効期間が記載される。
合格が取消されることはない。
- 準4級・4級・3級
- 2年
- 2級・準1級・1級
- 5年
※2005年3月以前に準2級・2級に合格している場合、証明書類にはそれぞれ現行の2級・準1級に相当する旨記載される。
※英文は以下の通り表記される。
一般財団法人 日本中国語検定協会 | The Society for Testing Chinese Proficiency、Japan |
中国語検定試験 | Test of Chinese Proficiency |
準4級 | Pre-Fourth Grade |
4級 | Fourth Grade |
3級 | Third Grade |
2級 | Second Grade |
準1級 | Pre-First Grade |
1級 | First Grade |
スコア式ビジネス中国語検定試験 | Test of Chinese Business Communication |
問い合わせ
一般財団法人 日本中国語検定協会
〒102-8218
東京都千代田区九段北1-6-4日新ビル5階
TEL:03-5211-5881
FAX:03-5211-5882
E-Mail:info@chuken.gr.jp