漢語水平考試(汉语水平考试 Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì 略称:HSK)とは中国の教育部の認定する中国語の語学検定試験である。
中国語を母語としない学習者(外国人以外に華僑や中国国内の少数民族も含む)が対象で、1級から6級まであり、数字が大きいほど上級(旧HSKでは11級まであった)である。試験問題はリスニング、文法、長文読解、作文から成り、試験時間はおよそ2時間。 合格すると、中国国家漢語水平考試委員会より「漢語水平証書(HSK証書)」が授与される。
主催は中国国家HSK委員会 (国家汉办) で、日本国内ではHSK日本事務局の実施委員会が運営している。
1984年から中国国内でスタートし、1991年に日本、シンガポール、オーストラリアの3ヵ国にて海外でのHSKを開始。
日本国内における中国語の資格としては「中国語検定」が一般的だが、日本の団体が主催しているため、資格の適用地域は日本のみであり、国際的な知名度も低い。これに対し、漢語水平考試は中国の教育部認定試験であるため、中国において中国語力の証明として通用する。
HSKは、中国語学習者にとってその語学力を試し公的資格を得るチャンスである。HSK証書は中国留学へのパスポート、就職・転職、そして国際的な場で活躍する舞台を広げるための中国語能力の基準証明として重要な役割を果たす。
HSK証書の効用
- 中国の大学に正規留学を希望し、学歴教育をうける際に、要求される中国語能力の証明となる。
- 所定の等級の中国語課程の履修を免除する際の証明となる。
- 求人側が中国語要員として採用する際の中国語能力認定証明として用いられる。
- 就職する際の中国語能力基準証明として用いられる。
中国留学とHSK
1995年12月、中国国家教育委員会(1998年から中国教育部に改称、日本の文部科学省に相当)は中国の各大学に対し外国人留学生の入学に当たっては「HSK証書」を基準にするよう正式な規定(「外国人留学生が漢語水平証書により大学入試を行うことについての規定」)を公表した。
規定では、中国の大学で四年制の大学教育を受けようとする外国人留学生は、必ずHSKを受験し、各専門ごとに示された最低レベルの「HSK証書」を取得して、初めて正式に大学に入学することができると定められている。この規定は、19966年より実施されている。また、多くの大学で語学研修コース(漢語進修生)のクラス分けにもHSKが利用されている。
筆記1級
HSK筆記1級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストで、「国際漢語能力標準」の一級、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEF)」のA1級に相当する。HSK筆記1級の合格者は、非常に簡単な中国語の単語と文を理解、また使用することができ、具体的なコミュニケーションを行うことができる。また、中国語を学習するための基礎能力も備えている。
- 受験対象
- HSK筆記1級は、主に、週に2~3回の授業を半年間(1学期)習い、150程度の常用単語と文法知識を習得している者を対象としている。
- 試験内容
- HSK筆記1級の試験内容は、合計40問。聴力(聞き取り)、読解の2分野。
試験時間は全部で約40分(受験者の個人情報の記入時間5分を含む)。
テスト内容 | 試験問題数(個) | 時間制限(分) | |||
解答用紙に個人情報を記入する時間 | 5 | ||||
一.聴力 (聞き取り) | 第一部分 | 短いフレーズが各問題2回ずつ放送される。問題用紙の絵や写真が放送の内容と一致するかどうかを判断する。 | 5 | 20 | 約15 |
第二部分 | 短い文章が各問題2回ずつ放送される。3枚の絵や写真の中から放送内容と一致するものを選ぶ。 | 5 | |||
第三部分 | 短い会話が各問題2回ずつ放送される。数枚の絵や写真の中から放送の内容と合うものを選ぶ。 | 5 | |||
第四部分 | 短い会話が各問題2回ずつ放送される。1人が話した内容についてもう1人が質問をするので、その質問の答えとして相応しいものを3つの選択肢の中から選ぶ。 | 5 | |||
一.聴力の解答を解答用紙に記入する時間(予備) | 3 | ||||
二.読解 | 第一部分 | 各問題に1枚の写真や絵と語句が用意され、その写真や絵の内容と語句の意味が一致するかどうかを判断する。 | 5 | 20 | 17 |
第二部分 | 各問題に用意された複数の写真や絵の中から、文の内容と相応するものを選ぶ。 | 5 | |||
第三部分 | 各問題につき5つの質問文と5つの答えが用意されており、質問文に関連する内容の答えを選ぶ。 | 5 | |||
第四部分 | 各問題の文中の空欄にあてはまる単語を、選択肢の中から1つ選ぶ。 | 5 | |||
合計 | 40 | 約40 |
- 留意点
- 試験開始の合図の前に、解答用紙に個人情報(姓名、国籍、受験番号等)を記入する時間が5分間与えられる。
- 一.聴力、二.読解とも、各試験時間内に解答用紙へ直接解答を記入すること。
- 一.聴力においては「解答用紙に記入する時間」が予備として3分間与えられる。
- 一.聴力はヒアリング問題であり、放送に沿って進められる。第一~第四の各部分とも、例題が放送された後直ちに問題の放送が開始されるので注意すること。
- 成績報告
- HSK筆記1級の成績証には一.聴力の得点、二.読解の得点と総得点がそれぞれ明記される。一.聴力、二.読解の配点はそれぞれ100点で、合計点は200点満点。総得点120点が合格ライン。
成績証は、合否に係わらず受験者全員(試験無効者を除く)に送付され、発送には試験後約60日程度を要する。また、試験の約1ヶ月後から、HSK公式ホームページにて成績照会を行うことが可能(受験番号と姓名の入力が必要)。
- 有効期間
- HSK筆記1級の成績は長期有効。但し、外国人留学生が、中国の大学に入学するための中国語能力証明とする場合、その有効期間は受験日から起算して2年間とする。
筆記2級
HSK筆記2級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストで、「国際漢語能力標準」の二級、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEF)」のA2級に相当する。HSK筆記2級の合格者は、身近な日常生活の話題について簡単で直接的な交流ができ、初級中国語の上位レベルに達している。
- 受験対象
- HSK筆記2級は、主に週に2~3回の授業を1年間(2学期)習い、300程度の常用単語と文法知識を習得している者を対象としている。
- 試験内容
- HSK筆記2級の試験内容は、合計60問。聴力(聞き取り)、読解の2分野。
試験時間は全部で約55分(受験者の個人情報の記入時間5分を含む)。
テスト内容 | 試験問題数(個) | 時間制限(分) | |||
解答用紙に個人情報を記入する時間 | 5 | ||||
一.聴力 (聞き取り) | 第一部分 | 短い文が各問題2回ずつ放送される。問題用紙にある絵や写真を見て、放送の内容と一致するかどうかを判断する。 | 10 | 35 | 約20 |
第二部分 | 短い会話が各問題2回ずつ放送される。数枚の絵や写真の中から放送内容と一致するものを選ぶ。 | 10 | |||
第三部分 | 2人の短い会話とその内容についての質問が放送され、3つの選択肢の中から最も相応しい答えを選ぶ。各問題2回ずつ放送される。 | 10 | |||
第四部分 | 2人のやや長い会話とその内容についての質問が放送され、3つの選択肢の中から最も相応しい答えを選ぶ。各問題2回ずつ放送される。 | 5 | |||
一.聴力の解答を解答用紙に記入する時間(予備) | 3 | ||||
二.読解 | 第一部分 | 複数の絵や写真の中から、各問題文の意味と一致するものを選ぶ。 | 5 | 25 | 22 |
第二部分 | 文中の空欄に対し、選択肢の中から適当な語句を選ぶ。 | 5 | |||
第三部分 | 各問題に用意された2つの文を比較して、2つの文の意味が一致するかどうかを判断する。 | 5 | |||
第四部分 | 20ある文の中から、関係ある文をそれぞれ結ぶ。 | 10 | |||
合計 | 60 | 約55 |
- 留意点
- 試験開始の前に、解答用紙に個人情報(姓名、国籍、受験番号等)を記入する時間が5分間与えられる。
- 一.聴力、二.読解とも、各試験時間内に解答用紙へ直接解答を記入すること。
- 一.聴力においては「解答用紙に記入する時間」が予備として3分間与えられる。
- 一.聴力はヒアリング問題であり、放送に沿って進められる。第一~第四の各部分とも、例題が放送された後直ちに問題の放送が開始されるので注意すること。
- 成績報告
- HSK筆記2級の成績証には一.聴力の得点、二.読解の得点と総得点がそれぞれ明記される。一.聴力、二.読解の配点はそれぞれ100点で、合計点は200点満点。総得点120点が合格ライン。
成績証は、合否に係わらず受験者全員(試験無効者を除く)に送付され、発送には試験後約60日程度を要する。また、試験の約1ヶ月後から、HSK公式ホームページにて成績照会を行うことが可能(受験番号と姓名の入力が必要)。
- 有効期間
- HSK筆記2級の成績は長期有効。但し、外国人留学生が、中国の大学に入学するための中国語能力証明とする場合、その有効期間は受験日から起算して2年間とする。
筆記3級
HSK筆記3級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストで、「国際漢語能力標準」の三級、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEF)」のB1級に相当する。HSK筆記3級の合格者は、中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。中国旅行の時も、大多数の場合において中国語で対応することができる。
- 受験対象
- HSK筆記3級は、主に週に2~3回の授業を1年半(3学期)習い、600程度の常用単語と文法知識を習得している者を対象としている。
- 試験内容
- HSK筆記3級の試験内容は、合計80問。聴力(聞き取り)、読解、書写(記述)の3分野。
試験時間は全部で約90分(受験者の個人情報の記入時間5分を含む)。
テスト内容 | 試験問題数(個) | 時間制限(分) | |||
解答用紙に個人情報を記入する時間 | 5 | ||||
一.聴力 (聞き取り) | 第一部分 | 短い会話が各問題2回ずつ放送される。問題用紙にある絵や写真から、放送の内容と一致するものを選ぶ。 | 10 | 40 | 約35 |
第二部分 | 1人が話したことについて、もう1人が1つの語句を言う。試験問題に書かれたその語句が正しいかどうかを判断する。 | 10 | |||
第三部分 | 2人の会話とそれに対する質問が、各問題2回ずつ放送される。問題用紙に用意された3つの選択肢の中から、質問の答えとして最も相応しいものを選ぶ。 | 10 | |||
第四部分 | 2人によるやや長めの会話とそれに関する質問が、各2回ずつ放送される。問題用紙に用意された3つの選択肢の中から、質問の答えとして最も相応しいものを選ぶ。 | 10 | |||
一.聴力の解答を解答用紙に記入する時間(予備) | 5 | ||||
二.読解 | 第一部分 | 20ある文から、関係ある文をそれぞれ結ぶ。 | 10 | 30 | 30 |
第二部分 | 各問題文中にある空欄に当てはまる語句を、選択肢の中から1つ選ぶ。 | 10 | |||
第三部分 | 各問題文に関する質問の答えとして相応しいものを3つの選択肢の中から選ぶ。 | 10 | |||
三.書写 (記述) | 第一部分 | 与えられた複数の語句を並べ替えて正しい中国語文を作る。 | 5 | 10 | 15 |
第二部分 | 文の意味を理解して、文中の空欄にあてはまる正しい漢字を書く。 | 5 | |||
合計 | 80 | 約90 |
- 留意点
- 試験開始の前に、解答用紙に個人情報(姓名、国籍、受験番号等)を記入する時間が5分間与えられる。
- 一.聴力、二.読解、三.書写とも、各試験時間内に解答用紙へ直接解答を記入すること。
- 一.聴力においては「解答用紙に記入する時間」が予備として5分間与えられる。
- 一.聴力はヒアリング問題であり、放送に沿って進められる。第一~第四の各部分とも、例題が放送された後直ちに問題の放送が開始されるので注意すること。
- 成績報告
- HSK筆記3級の成績証には一.聴力の得点、二.読解の得点、三.書写の得点と総得点がそれぞれ明記される。一.聴力~三.書写の配点はそれぞれ100点で、合計点は300点満点。総得点180点が合格ライン。
成績証は、合否に係わらず受験者全員(試験無効者を除く)に送付され、発送には試験後約60日程度を要する。また、試験の約1ヶ月後から、HSK公式ホームページにて成績照会を行うことが可能(受験番号と姓名の入力が必要)。
- 有効期間
- HSK筆記3級の成績は長期有効。但し、外国人留学生が、中国の大学に入学するための中国語能力証明とする場合、その有効期間は受験日から起算して2年間とする。
筆記4級
HSK筆記4級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストで、「国際漢語能力標準」の四級、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEF)」のB2級に相当する。 HSK筆記4級の合格者は、幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションすることができ、中国語を母語とする者と流暢に話すこともできる。
- 受験対象
- HSK筆記4級は、主に週に2~4回の授業を2年間(4学期)習い、1200程度の常用単語を習得している者を対象としている。
- 試験内容
- HSK筆記4級の試験内容は、合計100問。聴力(聞き取り)、読解、書写(記述)の3分野。
試験時間は全部で約105分(受験者の個人情報の記入時間5分を含む)。
テスト内容 | 試験問題数(個) | 時間制限(分) | |||
解答用紙に個人情報を記入する時間 | 5 | ||||
一.聴力 (聞き取り) | 第一部分 | 1人が短い話をした後、もう1人がその話について1つの語句を言う。その語句が正しいかどうかを判断する。各問題文の放送は1回のみ。 | 10 | 45 | 約30 |
第二部分 | 2人の会話とその内容に関する質問が放送される。質問の答えとして正しいものを、問題用紙に書かれた4つの選択肢から選ぶ。各問題文の放送は1回のみ。 | 15 | |||
第三部分 | 会話あるいは短い話とそれに関する質問が放送される。質問の答えとして正しいものを、問題用紙に書かれた4つの選択肢から選ぶ。各問題文の放送は1回のみ。 | 20 | |||
一.聴力の解答を解答用紙に記入する時間(予備) | 5 | ||||
二.読解 | 第一部分 | 文中の空欄に当てはまる語句を選択肢の中から選ぶ。 | 10 | 40 | 40 |
第二部分 | 各問題に用意された3つの文を、文の内容に基づき正しい順に並べ替える。 | 10 | |||
第三部分 | 各問題文に続く質問の答えとして、正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。 | 20 | |||
三.書写 (記述) | 第一部分 | 与えられた複数の語句を用いて正しい中国語文を作る。 | 10 | 15 | 25 |
第二部分 | 絵や写真の内容を、与えられた1つの語句を用いて表現する。 | 5 | |||
合計 | 100 | 約105 |
- 留意点
- .試験開始の前に、解答用紙に個人情報(姓名、国籍、受験番号等)を記入する時間が5分間与えられる。
- 一.聴力、二.読解、三.書写とも、各試験時間内に解答用紙へ直接解答を記入すること。
- 一.聴力においては「解答用紙に記入する時間」が予備として5分間与えられる。
- 一.聴力はヒアリング問題であり、放送に沿って進められる。第一~第三の各部分とも、例題が放送された後直ちに問題の放送が開始されるので注意すること。
- 成績報告
- HSK筆記4級の成績証には一.聴力の得点、二.読解の得点、三.書写の得点と総得点がそれぞれ明記される。一.聴力~三.書写の配点はそれぞれ100点で、合計点は300点満点。総得点180点が合格ライン。
成績証は、合否に係わらず受験者全員(試験無効者を除く)に送付され、発送には試験後約60日程度を要する。また、試験の約1ヶ月後から、HSK公式ホームページにて成績照会を行うことが可能(受験番号と姓名の入力が必要)。
- 有効期間
- HSK筆記4級の成績は長期有効。但し、外国人留学生が、中国の大学に入学するための中国語能力証明とする場合、その有効期間は受験日から起算して2年間とする。
筆記5級
HSK筆記5級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストで、「国際漢語能力標準」の五級、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEF)」のC1級に相当する。HSK筆記5級の合格者は、中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国語の映画もテレビ番組も観賞でき、さらに、中国語でスピーチをすることもできる。
- 受験対象
- HSK筆記5級は、主に週に2~4回の授業を2年間以上習い、2500程度の常用単語を習得している者を対象としている。
- 試験内容
- HSK筆記5級の試験内容は、合計100問。聴力(聞き取り)、読解、書写(記述)の3分野。
試験時間は全部で約125分(受験者の個人情報の記入時間5分を含む)。
テスト内容 | 試験問題数(個) | 時間制限(分) | |||
解答用紙に個人情報を記入する時間 | 5 | ||||
一.聴力 (聞き取り) | 第一部分 | 2人の会話とそれに関する質問が放送され、その答えとして相応しいものを、問題用紙に用意された4つの選択肢の中から選ぶ。各問題文の放送は1回のみ。 | 20 | 45 | 約30 |
第二部分 | 会話あるいは短い話とそれに関する質問が放送され、その答えとして相応しいものを、問題用紙に用意された4 つの選択肢の中から選ぶ。各問題文の放送は1回のみ。 | 25 | |||
一.聴力の解答を解答用紙に記入する時間(予備) | 5 | ||||
二.読解 | 第一部分 | 各文章中の空欄にあてはまる語句を、それぞれ4つの選択肢の中から選ぶ。 | 15 | 45 | 45 |
第二部分 | 各問題に1つの短文が与えられ、4つの選択肢の中から文の意味と一致するものを選ぶ。 | 10 | |||
第三部分 | 問題文に関する質問の答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。 | 20 | |||
三.書写 (記述) | 第一部分 | 与えられた複数の語句を用いて正しい中国語文を作る。 | 8 | 10 | 40 |
第二部分 | 1.与えられた複数の語句を用いて80字程度の中国語文を作る。 2.与えられた絵や写真の内容を80字程度の中国語文を作って説明する。 | 2 | |||
合計 | 100 | 約125 |
- 留意点
- 試験開始の前に、解答用紙に個人情報(姓名、国籍、受験番号等)を記入する時間が5分間与えられる。
- 一.聴力、二.読解、三.書写とも、各試験時間内に解答用紙へ直接解答を記入すること。
- 一.聴力においては「解答用紙に記入する時間」が予備として5分間与えられる。
- 一.聴力はヒアリング問題であり、放送に沿って進められる。第一~第二の各部分とも、例題が放送された後直ちに問題の放送が開始されるので注意すること。
- 成績報告
- HSK筆記5級の成績証には一.聴力の得点、二.読解の得点、三.書写の得点と総得点がそれぞれ明記される。一.聴力~三.書写の配点はそれぞれ100点で、合計点は300点満点。総得点180点が合格ライン。
成績証は、合否に係わらず受験者全員(試験無効者を除く)に送付され、発送には試験後約60日程度を要する。また、試験の約1ヶ月後から、HSK公式ホームページにて成績照会を行うことが可能(受験番号と姓名の入力が必要)。
- 有効期間
- HSK筆記5級の成績は長期有効。但し、外国人留学生が、中国の大学に入学するための中国語能力証明とする場合、その有効期間は受験日から起算して2年間とする。
筆記6級
HSK筆記6級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストで、「国際漢語能力標準」の五級、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEF)」のC2級に相当する。HSK筆記6級の合格者は、中国語の音声情報や文字情報を不自由なく理解することができ、自分の意見や見解を流暢な中国語で口頭または書面にて表現することができる。
- 受験対象
- HSK筆記6級は、主に5,000かそれ以上の常用単語を習得している者を対象としている。
- 試験内容
- HSK筆記6級の試験内容は、合計101問。聴力(聞き取り)、読解、書写(記述)の3分野。
試験時間は全部で約140分(受験者の個人情報の記入時間5分を含む)。
テスト内容 | 試験問題数(個) | 時間制限(分) | ||||
解答用紙に個人情報を記入する時間 | 5 | |||||
一.聴力 (聞き取り) | 第一部分 | 短い話が1回のみ放送され、その内容と一致するものを、問題用紙に用意された4つの選択肢の中から選ぶ。 | 15 | 50 | 約35 | |
第二部分 | 3つのインタービューが1回のみ放送される。各インタービューに5つの質問があり、その答えとして相応しいものを、それぞれ4つの選択肢の中から選ぶ。 | 15 | ||||
第三部分 | 複数の短い話が1回のみ放送され、それに関する質問の答えとして相応しいものを、それぞれ4つの選択肢の中から選ぶ。 | 20 | ||||
一.聴力の解答を解答用紙に記入する時間(予備) | 5 | |||||
二.読解 | 第一部分 | 4つの文の中から、間違っている文を1つ選ぶ。 | 10 | 50 | 50 | |
第二部分 | 短文中に3~5つの空欄がある。文脈から判断して、空欄を埋めるものとして相応しい答えを4つの選択肢の中から選ぶ。 | 10 | ||||
第三部分 | 2 つの文章にそれぞれ5つの空欄がある。文章の意味と文脈を理解し、5つの選択肢の中から相応しいものを選ぶ。 | 10 | ||||
第四部分 | 複数の文章に関する質問に対し、4つの選択肢の中から、最も相応しいものを選ぶ。 | 20 | ||||
三.書写 (記述) | 作文 | 1000字程度の文章を10分間で読み、試験官が文章を回収した後35分間以内に、その文章の内容を400字程度に要約する。要約文のタイトルは受験者自身が決定する。原文の内容を要約するだけでよく、受験者自身の見解を入れる必要はない。 | 1 | 追加問題配布 | 45 | - |
問題黙読 | 10 | |||||
追加問題回収 | - | |||||
作文 | 35 | |||||
合計 | 101 | 約140 |
- 留意点
- 試験開始の前に、解答用紙に個人情報(姓名、国籍、受験番号等)を記入する時間が5分間与えられる。
- 一.聴力、二.読解、三.書写とも、各試験時間内に解答用紙へ直接解答を記入すること。
- 一.聴力においては「解答用紙に記入する時間」が予備として5分間与えられる。
- 一.聴力はヒアリング問題であり、放送に沿って進められる。第一~第三の各部分とも、例題が放送された後直ちに問題の放送が開始されるので注意すること。
- 三.書写については、書写の試験開始直前に追加問題用紙を配布する。書写試験45分のうち、最初の10分間は追加問題用紙を読む時間である。メモを取ってはいけない。10分経過後、追加問題用紙は回収される。その後、書写試験45分のうち残りの35分間を使って各自作文を行う。
- HSK筆記6級試験の進行は全て中国語で行われる。
- 成績報告
- HSK筆記6級の成績証には一.聴力の得点、二.読解の得点、三.書写の得点と総得点がそれぞれ明記される。一.聴力~三.書写の配点はそれぞれ100点で、合計点は300点満点。総得点180点が合格ライン。
成績証は、合否に係わらず受験者全員(試験無効者を除く)に送付され、発送には試験後約60日程度を要する。また、試験の約1ヶ月後から、HSK公式ホームページにて成績照会を行うことが可能(受験番号と姓名の入力が必要)。
- 有効期間
- HSK筆記6級の成績は長期有効。但し、外国人留学生が、中国の大学に入学するための中国語能力証明とする場合、その有効期間は受験日から起算して2年間とする。
口試(初級)
HSK口試(初級)は受験生の会話能力を判定するテストで、「国際漢語能力標準」一、二級、「ヨーロッパ言語共通参照基準枠(CEF)」のA級に相当する。HSK口試(初級)に合格した者は日常話題を聞き取り、また表現することができ、基本的なコミュニケーションを行うことができる。
- 受験対象
- HSK口試(初級)は、主に週に2~3回の授業を半年間(1学期)~1年間(2学期)程度習い、200語前後の常用単語を習得している者を対象としている。
- 試験内容
- HSK口試(初級)の試験内容は、合計27問、3分野。
試験時間は全部で約17分間(受験者試験準備時間等7分間を含む)。
テスト内容 | 試験問題数(個) | 時間制限(分) | ||
口試受験カードを記入する時間 | - | |||
録音開始 | ||||
第一部分 | 復唱 | 放送を聴いて、その文章を復唱する。 | 15 | 4 |
第二部分 | 聴き取り | 質問を聴いた後、それについて端的に答える。 | 10 | 3 |
準備時間(第三部分に対して) | 7 | |||
第三部分 | 質問に答える | 問題用紙に書かれた2つの質問(ピンイン付記)に対して回答する。5語以上の言葉を使って答えること。 | 2 | 3 |
録音終了 | ||||
合計 | 27 | 17 |
- 留意点
- 試験開始の前に、口試受験カードに個人情報(姓名、国籍、受験番号等)を記入する時間が与えられる。この時間は試験時間約17分に含まれない。
- 試験時間約17分の内、7分間は、準備時間(解答する内容を受験生が考える時間)。第二部分終了後、第三部分(全2問)全体に対して、まとめて7分間が与えられる。準備時間内に問題用紙にメモを取っても良い。また、その際に使用する言語は自由。
- 試験は放送に沿って進められる。放送は全て中国語で行われる。
- 試験開始(放送開始)後、第一部分に入る前に、姓名・国籍・受験番号を質問する音声が流れるので、返答(録音)すること。
- 第一部分(復唱)については、中国語で「今から第1~第15問を開始します。復唱してください」と放送があった後、直ちに問題文の放送が開始される。問題文はそれぞれ1回しか放送されないので、放送後直ちに復唱すること。録音時間は各問7秒。
- 第二部分(聴き取り)については、中国語で「今から第16~第25問を開始します。回答してください」と放送があった後、直ちに問題文の放送が開始される。問題文はそれぞれ1回しか放送されないので、放送後直ちに解答すること。録音時間は各問10秒。
- 第二部分(聴き取り)の放送終了後、中国語で「今から第26~第27問を開始します。問題用紙にメモを取っても構いません。準備時間は7分間です」と放送があり、この後直ちに準備時間が開始される。
準備時間は第三部分(読み取り)の全て(第26問~第27問)に対して7分間がまとめて提供されるので、準備漏れのないように気をつけること。
準備時間の終了1分前にピンポン音の放送がある。その後、中国語で「第26問の回答を開始してください」と放送があるので、解答(録音)を開始すること。録音可能時間は1.5分間。終了10秒前にピンポン音の放送がある。
第27問についても続けて同様に解答すること。録音時間は1.5分間。終了10秒前にピンポン音の放送がある。 - 録音機器の操作については別途提示される説明資料を参照すること。
- 試験中はメモを取って良い。
- 成績報告
- HSK口試(初級)は100点満点で、60点以上が合格ライン。
成績証は、合否に係わらず受験者全員(試験無効者を除く)に送付され、発送には試験後約60日程度を要する。また、試験の約1ヶ月後から、HSK公式ホームページにて成績照会を行うことが可能(受験番号と姓名の入力が必要)。
- 有効期間
- HSK口試の成績は長期有効。但し、外国人留学生が、中国の大学に入学するための中国語能力証明とする場合、その有効期間は受験日から起算して2年間とする。
口試(中級)
HSK口試(中級)は受験生の会話能力を判定するテストで、「国際漢語能力標準」三、四級、「ヨーロッパ言語共通参照基準枠(CEF)」のB級に相当する。HSK口試(中級)に合格した者は中国語を母語とする者と中国語で流暢にコミュニケーションをとることができる。
- 受験対象
- HSK口試(中級)は、主に、週に2~3回の授業を1~2年程度習い、900語前後の常用単語を習得している者を対象としている。
- 試験内容
- HSK口試(中級)の試験内容は、合計14問、3分野。
試験時間は全部で約21分間(受験者試験準備時間等10分間を含む)。
テスト内容 | 試験問題数(個) | 時間制限(分) | ||
口試受験カードを記入する時間 | - | |||
録音開始 | ||||
第一部分 | 復唱 | 放送を聴いて、その文章を復唱する。 | 10 | 3 |
準備時間(第二部分・第三部分に対して) | 10 | |||
第二部分 | 絵を見て話す | 問題用紙にある1枚の絵を見ながら、それについて話す。 | 2 | 4 |
第三部分 | 質問に答える | 問題用紙に書かれた2つの質問(ピンイン付記)に対して解答する。 | 2 | 4 |
録音終了 | ||||
合計 | 14 | 21 |
- 留意点
- 試験開始の前に、口試受験カードに個人情報(姓名、国籍、受験番号等)を記入する時間が与えられる。この時間は試験時間約21分に含まれない。
- 試験時間約21分の内、10分間は、準備時間(解答する内容を受験生が考える時間)。第一部分終了後、第二部分(全2問)、第三部分(全2問)全体に対して、まとめて10分間が与えられる。準備時間内に問題用紙にメモを取っても良い。また、その際に使用する言語は自由。
- 試験は放送に沿って進められる。放送は全て中国語で行われる。
- 試験開始(放送開始)後、第一部分に入る前に、姓名・国籍・受験番号を質問する音声が流れるので、返答(録音)すること。
- 第一部分(復唱)については、中国語で「今から第1~第10問を開始します。復唱してください」と放送があった後、直ちに問題文の放送が開始される。問題文はそれぞれ1回しか放送されないので、放送後直ちに復唱すること。録音時間は各問8秒。
- 第一部分(復唱)の放送終了後、中国語で「今から第11~第14問を開始します。問題用紙にメモを取っても構いません。準備時間は10分間です」と放送があり、この後直ちに準備時間が開始される。
準備時間は第二部分、第三部分の全て(第11問~第14問)に対して10分間がまとめて提供されるので、準備漏れのないように気をつけること。
準備時間の終了1分前にピンポン音の放送がある。その後、中国語で「第11問の回答を開始してください」と放送があるので、解答(録音)を開始すること。録音可能時間は2分間。終了10秒前にピンポン音の放送がある。
第12~第14問についても続けて同様に解答すること。すべて録音可能時間は2分間。終了10秒前にピンポン音の放送がある。 - 録音機器の操作については別途提示される説明資料を参照すること。
- 試験中はメモを取って良い。
- 成績報告
- HSK口試(中級)は100点満点で、60点以上が合格ライン。
成績証は、合否に係わらず受験者全員(試験無効者を除く)に送付され、発送には試験後約60日程度を要する。また、試験の約1ヶ月後から、HSK公式ホームページにて成績照会を行うことが可能(受験番号と姓名の入力が必要)。
- 有効期間
- HSK口試の成績は長期有効。但し、外国人留学生が、中国の大学に入学するための中国語能力証明とする場合、その有効期間は受験日から起算して2年間とする。
口試(高級)
HSK口試(高級)は受験生の会話能力を判定するテストで、「国際漢語能力標準」五級、「ヨーロッパ言語共通参照基準枠(CEF)」のC級に相当する。HSK口試(高級)に合格した者は中国語で自分の意見や見解を流暢に表現することができる。
- 受験対象
- HSK口試(高級)は、主に週2~3回の授業を2年間以上習い、3000語前後の常用単語を習得している者を対象としている。
- 試験内容
- HSK口試(高級)の試験内容は、合計6問、3分野。
試験時間は全部で約24分間(受験者試験準備時間等10分間を含む)。
テスト内容 | 試験問題数(個) | 時間制限(分) | ||
口試受験カードを記入する時間 | - | |||
録音開始 | ||||
第一部分 | 要約 | 放送を聴いて、その内容を要約する。 | 3 | 7 |
準備時間(第二部分・第三部分に対して) | 10 | |||
第二部分 | 朗読 (音読) | 問題用紙に書かれた文章を朗読(音読)する。 | 1 | 2 |
第三部分 | 質問に答える | 問題用紙に書かれた2つの質問に対して解答する。 | 2 | 5 |
録音終了 | ||||
合計 | 6 | 24 |
- 留意点
- 試験開始の前に、口試受験カードに個人情報(姓名、国籍、受験番号等)を記入する時間が与えられる。この時間は試験時間約24分に含まれない。
- 試験時間約24分の内、10分間は、準備時間(解答する内容を受験生が考える時間)。第一部分終了後、第二部分(全1問)、第三部分(全2問)全体に対して、まとめて10分間が与えられる。準備時間内に問題用紙にメモを取っても良い。
- 試験は放送に沿って進められる。放送は全て中国語で行われる。
- 試験開始(放送開始)後、第一部分に入る前に、姓名・国籍・受験番号を質問する音声が流れるので、返答(録音)すること。
- 第一部分(要約)については、中国語で「今から第1~第3問を開始します。内容を聞いて要約してください」と放送があった後、直ちに問題文の放送が開始される。問題文はそれぞれ1回しか放送されない。各問題分の放送が終了し、解答開始を指示する音声が放送されたら直ちに解答(録音)を開始すること。録音時間は各問2分間。終了10秒前にピンポン音の放送がある。
- 第一部分(要約)の放送終了後、中国語で「今から第4~第6問を開始します。問題用紙にメモを取っても構いません。準備時間は10分間です」と放送があり、この後直ちに準備時間が開始される。
準備時間は第二部分、第三部分の全て(第4問~第6問)に対して10分間がまとめて提供されるので、準備漏れのないように気をつけること。
準備時間の終了1分前にピンポン音の放送がある。
その後、中国語で「第4問の回答を開始してください」と放送があるので、解答(録音)を開始すること。録音可能時間は2分間。終了10秒前にピンポン音の放送がある。
第5~第6問についても続けて同様に解答すること。録音可能時間は各2.5分間。終了10秒前にピンポン音の放送がある。 - 録音機器の操作については別途提示される説明資料を参照すること。
- 試験中はメモを取って良い。
- 成績報告
- HSK口試(高級)は100点満点で、60点以上が合格ライン。
成績証は、合否に係わらず受験者全員(試験無効者を除く)に送付され、発送には試験後約60日程度を要する。また、試験の約1ヶ月後から、HSK公式ホームページにて成績照会を行うことが可能(受験番号と姓名の入力が必要)。
- 有効期間
- HSK口試の成績は長期有効。但し、外国人留学生が、中国の大学に入学するための中国語能力証明とする場合、その有効期間は受験日から起算して2年間とする。
問い合わせ先
HSK日本事務局
〒560-0021
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