青少年中国語検定試験(YCT)は、母語が中国語ではない青少年に対し、中国語を教育し、青少年の中国語能力を高め育成するため、2004年から中国国家漢弁が、海外中国語教育、語言学、心理学、教育学などの領域で専門家を設けてYCTを世界的で実施している試験。
新YCT(青少年向け中国語試験)は、日本を含め海外諸国の中国語教論や受験生の意見を踏まえ、青少年の中国語教育の状況を調査した上で新たに改定された。
日本では29歳までの青少年が受験対象者となる。
新YCTの構成
新YCTは国際標準の中国語能力試験である。母語が中国語ではない青少年が日常的生活と勉強の中で中国語を運用する能力を試験する。
新YCTは 従来の筆記試験に加え、新たに会話試験が設けられた。筆記試験は3段階から4段階になり、1級~4級まである。
会話試験はYCT初級とYCT中級に分かれている。
筆記試験 (ヒアリング、読解、作文) | 会話試験 |
新YCT4級 | 新YCT中級 |
新YCT3級 | 新YCT初級 |
新YCT2級 | |
新YCT1級 |
試験等級
新YCT各等級と「国際標準中国語能力」、「欧州共通言語基準(CEF)」及び新HSKを比較した表は下記のとおりである。
新YCT | 新HSK | 単語量 | 国際標準中国語能力 | 欧州共通言語基準 |
HSK6級 | 5000以上 | 5級 | C2 | |
HSK5級 | 2500 | C1 | ||
HSK4級 | 1200 | 4級 | B2 | |
新YCT4級 | HSK3級 | 600 | 3級 | B1 |
新YCT3級 | HSK2級 | 300 | 2級 | A2 |
新YCT2級 | HSK1級 | 150 | 1級 | A1 |
新YCT1級 | 80 |
※ 欧州共通言語基準(CEF)とは、2001年に国際協議会が定めた言語の基準。
1級
日常的中国語の応用能力を試す。常用されている語句と文章を理解して使うことができるレベル。
- 試験対象
- 毎週2~3回ほどの授業を受け、中国語を3ヶ月ほど勉強し、最も基本的な語彙80語句と関連文法知識を習得している青少年を対象としている。
- 出題形式
- ヒアリングと読解2項目が含まれた全35問。
2級
日常的中国語の応用能力を試す試験であり、「国際標準中国語能力」1級、「欧州共通言語基準(CEF)」A1級に相当する。
非常に簡単な語句と文章を使った、簡単なコミュニケーション能力を持つレベル。
- 試験対象
- 毎週2~3回ほどの授業を受け、中国語を半年間勉強し、最も基本的な語彙150語句と関連文法知識を習得している青少年を対象としている。
- 出題形式
- ヒアリングと読解2項目が含まれた全40問。
3級
日常的中国語の応用能力を試す試験であり、「国際標準中国語能力」2級、「欧州共通言語基準(CEF)」A2級に相当する。
熟知する日常の話題について簡単で直接的な意見交換をするために、初級の中国語上等に相当するレベル。
- 試験対象
- 毎週2~3回ほどの授業を受け、中国語を1年間勉強し、最も常用される語彙300語句と関連文法を習得している青少年を対象としている。
- 出題形式
- ヒアリングと読解2項目が含まれた全60問。
4級
日常的中国語の応用能力を試す試験であり、「国際標準中国語能力」3級、「欧州共通言語基準(CEF)」B1級に相当する。
生活、学習の中で基本的なコミュニケーションができ、中国旅行の時、偶然出会った人との会話にも受け答えできるコミュニケーション能力を持つレベル。
- 試験対象
- 毎週2~3回ほどの授業を受け、中国語を2年間勉強し、最も基本的な語彙600語句と関連文法知識を習得している青少年を対象としている。
- 出題形式
- ヒアリング、読解、作文3項目が含まれた全80問。
合格ライン
- 1、2、3級
- ヒアリング…100点
- 読解…100点
- 総得点…200点
総得点120点以上が合格となる。
- 4級
- ヒアリング…100点
- 読解…100点
- 作文…100点
- 総得点…300点
総得点180点以上が合格点となる。
成績報告書
YCT成績は長期間有効である。
試験終了6週間後、国家漢弁から新YCT成績報告書が発行される。
日本YCT事務局が国家漢弁から成績書を受け取り、各受験者、団体に返送される。
1級、2級、3級の成績報告書には、ヒアリング、読解と総得点の3つの点数が、4級の成績報告書には、ヒアリング、読解、作文と総得点4つの点数が表示される。
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