JTA公認 翻訳専門職資格試験は、日本翻訳協会が実施する翻訳の能力を測る資格試験。
以前に開催されていた翻訳技能認定試験を時代の流れにあわせバージョンアップしたものが、JTA公認翻訳専門職資格試験である。
試験に翻訳とは直接関係のない翻訳ビジネスやマネージメント能力を問う内容が含まれるなど、ビジネスと翻訳者の関係を意識した試験内容にもなっている。
これは、翻訳者として成功している人の多くが、自ら営業をかけ、マーケットの開拓に尽力している事実があり、それらの能力も身につけてもらいたいとの思いから試験に組み込まれた。
翻訳技能認定試験は、東京・大阪での受験が必須となっていたが、JTA公認翻訳専門職資格試験では、インターネットを利用してどこでも受験ができるようになった。
試験科目
英語部門、中国語部門とも以下の4科目
- 翻訳文法技能試験(Language & Cultural Test)
原文把握力、言語変換力、文化背景理解と文章表現力 - 翻訳専門技能試験(Expert Competence Test)
専門分野の知識、実務文章、文体、用語知識と用語法、編集力 - 翻訳IT技能試験(IT Competence Test)
IT駆使能力、情報検索・収集能力、翻訳支援ソフト活用力 - 翻訳マネジメント技能試験(Managerial Competence Test)
翻訳ビジネス・マネジメント能力、職業倫理・自己啓発力
- 試験は科目ごとに合否判定が行われる。
- 昼食・休憩を含め5時間以内。
- 全科目合格し、職務経験者2年以上の者が「JTA公認翻訳専門職」に認定される。