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祁門紅茶(キーマン紅茶) - 中国茶大全

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祁門紅茶(キーマン紅茶)



世界三大紅茶のひとつ、キーマンティー。

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祁門紅茶キーマン紅茶)は、中国工夫紅茶の代表格で、インドのダージリン、スリランカのウバと並ぶ世界三大紅茶のひとつ。蘭の花を想わせる独特の香りが特徴で、コクのある味わい。茶葉はツヤのある黒色で、水色はあざやかな紅色。
日本では「キーマン紅茶」「キームン紅茶」「キーモン紅茶」などとよばれる。

1800年代の後半、緑茶の売れ行きがかんばしくなかったため、祁門県では紅茶づくりを研究し、福建省の紅茶の製法を取り入れ、紅茶つくりを始めた。
1915年のパナマ太平洋万博で金賞を受賞したことから、国際的評価を得るようになり、イギリス貴族が愛飲したことで流行に拍車をかけた。

名称日本語読み簡体字
祁門紅茶きーまんこうちゃ祁门红茶
qí mén hóng chá

産地
安徽省黄山市祁門県。
上海の西に位置し、中国を代表する美しい黄山山脈がある。
季節・製法
春茶は4月中旬から下旬にかけて、一芯二葉または一芯三葉で摘む。手間をかけて丁寧につくられ、8月に出荷される。夏茶は特に評価が高く、ゆるやかに乾燥させるのが特徴。
茶葉は細く撚られたOP(オレンジペコ)タイプで、しっとりとしたツヤのある黒みを帯びている。キーマンは茶葉の大きさに関係なく、風味の違いが等級で表示されることがある。
香りと味
祁門香と呼ばれる蘭の花に似た香りは、東洋随一といわれるだけでなく、英国でも有名。香りは清らかで、長く持続する。
広く親しまれている普及品(スタンダード)は、スモーキーで濃厚な香りが特徴。
まろやかな甘みとコク、抑えられた渋みを持ち、中硬水でもその雰囲気を失わず、ヨーロッパでは「中国茶のブルゴーニュワイン」と称される。ミルクティーやアイスティーも個性的で、フルーツをたっぷり使ったパウンドケーキなどによく合う。
対して上級品(スペシャル)は生産量が少なく、一芯一葉で厳選して摘まれるなど、高価な茶葉として珍重されている。「祁門香」という蘭やバラのような優雅な香りに、黒蜜のような甘さと芳醇な味わいを持ち、バランスのとれた心地よい風味が楽しめる。とっておきのおもてなしに、ストレートで、繊細な味の和菓子などに合わせる。
異なったおいしさと方向性を持つ普及品と上級品の境界が曖昧なうえ、混同して説明されてしまうことが多いようだが、つまりは「ティータイムに合わせて茶葉を選べる、通好みの銘茶」といえる。
淹れ方
茶器は磁器の急須を使い、95~100度のお湯で2分程度抽出する。
タンニンが少ないので渋みがなく、香りを楽しみながらストレートで飲むのがおすすめだが、ミルクティーやアイスティーにしてもよい。
お茶請け
ケーキやクッキーなど。上級品には繊細な味の和菓子も合う。

祁門紅茶の歴史 anchor.png

イギリス人は緑茶よりも紅茶を好んだ。それはやはり硬度の高い水のせいで、タンニンの少ない緑茶では風味が弱く感じてしまう。濃く、強く味わえる紅茶の方がイギリス人の嗜好に合ったのだ。東インド会社は紅茶を主に買い付けたが、武夷山周辺の自生茶は全体量が少ない。そこで安徽省の祁門市で栽培されている緑茶に目をつけ、それを完全発酵させて紅茶に切り替えさせた。
祁門市にある祁門紅茶工場は1875年に創業し、自分たちでは飲まないイギリス向けの紅茶を作り続けてきた。祁門紅茶の特徴は、自然発酵で水色がルビーのように赤くなり、香りは蘭の花、蜂蜜にも似て甘く芳醇である。味は濃厚で重く、コクがある。イギリス人はこれに牛乳を入れて、ティー・ウィズ・ミルクで飲むのを好んだ。
そして、祁門紅茶は1915年のパナマで開かれた世界食品展のモンドセレクションで金賞を受賞したことから、国際的評価を得るようになり、イギリス貴族が愛飲したことで流行に拍車をかけた。、そして後に、インドのダージリン、スリランカのウバと並んで世界三大紅茶の1つになったのである。


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