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花茶 - 中国茶大全

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花茶



見た目も香りもきれいなお茶。

玫瑰花茶, 35.jpg

花茶は、花を用いたお茶の総称で、「花香茶」ともいわれる。代表的なお茶は茉莉花茶(ジャスミン茶)。茉莉花茶や桂花茶などのように、緑茶や青茶などの茶葉に花の香りをつけたものと、菊花茶などのように、花を乾燥させてお茶に入れたり、そのままお茶として飲むものとに大別される。お茶と花の風味が楽しめ、薬効成分も取り入れられる。
開きかけた蓮の花にお茶を詰めて香りを移したのが、花茶の始まりとされている。やがて西方よりジャスミンが輸入され、清の時代には芸術家や上流階級の女性たちの間で大流行した。

元代には、薔薇、橘(タチバナの花)、桂花(モクセイの花)、薫蘭(ラン)、蓮の花などが好まれたという。
現在では、昔から用いられている花に加え、蘭、珠蘭(茶ランの花)といった花も用いられ、さまざまな香りを楽しめる。

菊花茶には風邪の予防、目の疲れを癒す効果が。

代表的花茶である茉莉花茶の製造には、「三停茶葉一停花」という方法がとられる。茶葉3に対してジャスミンの花1の割合で混ぜ、花の芳香を茶葉に移す方法である。ジャスミンは、品質の優れた福建省産のものが用いられる。また、「三薫一提」といい、茶葉に花を混ぜるプロセスを3回繰り返し、最後に少量の花を加えるという製造方法もある。

安価なものの場合、花弁と茶葉を直接混ぜることで香りを茶葉に移す。安価な茶葉に花の香りを付加して価値を高めることが主な目的である。
高価なものでは、薄紙を緑茶と花弁の間にはさみ、積層させて上品に香りを移すという手法が用いられる。この手法では比較的ゆっくりと、かつ深くに香りが浸透するため、工程を約2回繰り返す必要があり、製造期間も最大で数ヶ月を費やすこととなる。

花茶の主な生産地は、福建省や浙江省、江蘇省だが、花茶自体は、華北や東北地方の人々に好まれている。北京や四川周辺の人たちは茉莉花茶を好み、南部では季節によってさまざまな花と茶葉をブレンドしたお茶を飲む。ブレンドの割合は花を7、お茶を3が基本。
香りや味を楽しむのはもちろん、体を温めたり、リラクゼーションの効果を期待して愛飲する人もいるという。

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茶葉を主原料としたもの anchor.png

  • 茉莉花茶ジャスミン茶)… ジャスミンの花弁を香りづけしたもの。花弁そのものを茶葉に混ぜるものもある。
  • 珠蘭花茶…安徽省。乾燥させた珠蘭の花を茶葉に混ぜたもの。
  • 桂花茶…キンモクセイの花弁を香りづけしたもの。
  • 桂花烏龍茶…福建省安溪県。烏龍茶にキンモクセイの花弁を香りづけしたもの。
  • 柚子花茶…ユズの花で香りを着けたもの。
  • 梅花茶
    • 花茶一覧
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花そのものを使用するもの anchor.png

  • 玫瑰花茶ローズティー)…浙江省、広東省。ハマナスの開花する直前のつぼみを乾燥させて茶として飲むほか、黒茶などとブレンドして飲む。
  • 菊花茶…浙江省、安徽省。乾燥させた菊の花に湯を注して飲むか、他の茶葉と混ぜて使用する。
  • 洋菊茶…菊花茶は黄色い花であるのに対し、洋菊茶は白い花。
  • 玳玳花茶…ダイダイの花を乾燥させたものに湯を注して飲む。
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7つ目の中国茶 anchor.png

中国茶は発酵度によって6つのタイプに分類されるが、花茶は発酵度とは別に独立して扱われる7つ目の茶葉で、緑茶や紅茶に花の香りなどを吸着させたフレーバーティーである。
香港でローズティーの名で親しまれている「玫瑰花茶」や、金木犀(きんもくせい)が香る「桂花烏龍茶」、ライチの果実を用いた「茘枝紅茶」など、甘い香りと味の花茶はさまざまである。
茶木の育たない中国北部で、日常的に飲まれているお茶で、かつて交通手段が整わなかった時代に、質のよい緑茶が容易に手に入らなかったことから、花の香りをプラスすることが考案されたという。しかし、生産の中心地は昔から福建省の省都である福州である。
花茶はリラックスを誘うん甘い香りと味のお茶であるため、食後のデザート変わりにもおすすめである。

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花茶の効能 anchor.png

香りで気分転換。やさしい香りのアロマテラピー効果でリラックスできる。ストレス解消など精神安定に効果的。
玫瑰花茶ローズティー)には体を温める作用がある。
菊花茶は目の疲れや吹き出ものに。
茉莉花茶ジャスミン茶)には口臭を取り除く作用がある。
ほかにもブレンドする茶葉により、さまざまな効果が期待できる。

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花茶の歴史 anchor.png

花茶は、今から900年ほど前の南宋の時代に、福建省で始まったとされる。しかし、現代の製法とは異なっており、これを花茶の起源とするかどうかは疑問も残る。現在と同じく新鮮な花弁の香りを茶葉に吸収させる手法がとられるようになったのは元の時代からともされる。明代の茶の解説書である『茶譜』(顧元慶)には「花弁と茶葉の割合は1対15にするべき」という記述が見られ、現在の製法ともほぼ一致することからこの頃に花茶の製法が完成したと言ってもいいであろう。


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