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軍争篇 1
孫子曰わく、凡そ用兵の法は、将命を君より受け、軍を合し衆を聚め、和を交えて舎まるに、軍争より難きは莫し。
軍争の難きは、迂を以て直と為し、患を以て利と為す。故に其の途を迂にしてこれを誘うに利を以てし、人に後れて発して入に先きんじて至る。
此れ迂直の計を知る者なり。
故に軍争は利たり、軍争は危たり。
軍を挙げて利を争えば則ち及ばず、軍を委てて利を争えば則ち輔重捨てらる。
是の故に、甲を巻きて趨り、日夜処らず、道を倍して兼行し、百里にして利を争うときは、則ち三将軍を擒にせらる。
勁き者は先きだち、疲るる考は後れ、其の率十にして一至る。五十里にして利を争うときは、則ち上将軍を倒す。
其の率、半ば至る。
三十里にして利を争うときは、則ち三分の二至る。
是れを以て軍令の難きを知る。
是の故に軍に輜重なければ則ち亡び、糧食なければ則ち亡び、委積なければ則ち亡ぶ。
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軍争篇 2 |

